軍事の事典

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  • サイズ A5判/ページ数 370p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784490107609
  • NDC分類 390
  • Cコード C1531

内容説明

軍事・戦争に関する基礎的な概念、その根底にある思想を明晰に考えるための一冊。

目次

第1章 軍事の古典概念
第2章 現代軍事の用語
第3章 戦略の基礎概念と用語
第4章 指揮と野外要務
第5章 日本の軍事
第6章 列国の軍事
第7章 用兵思想家

著者等紹介

片岡徹也[カタオカテツヤ]
1958年生まれ。上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学。戦史・用兵思想史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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八八

4
本著は『軍事の事典』とあるように軍事に関する基本的な用語・概念を一つずつ解説していく。軍事に関する特有の世界を把握するためには用語や概念は重要であり、本著は軍事を学ぶための道標になるであろう。また、本著は基本的にクラウゼヴィッツの『戦争論』を下敷きにフレームワークを設けている。そのため、クラウゼヴィッツの概念を把握する点でも有用である。2020/04/07

4
幅広く扱っているが、中心は軍事思想史であり、特に戦術思想の歴史についてはかなりのページを割いて詳述されている。著者の主張はかなり明快で、ジョミニ、シュリーフェンなどの硬直した軍事思想、そしてその後継者たる旧日本軍への批判は繰り返し強調されている。印象的なのは、日本陸軍の修辞的な文章への批判が当時からあったことで、そこには日本人の特性を見てとることもできるのかもしれない。何はともあれ、命令は簡潔に、誰にでも理解できるものであらねば。2019/01/04

すがし

1
軍事に携わるものはリアリストでなければならない。従って必然、思想的には保守的な傾向が強くなる。それは分かるのだが、作者は極めて知的な人物である反面あまりに現状追認的。普遍的公式や法則を見出しがたい軍事の流動性を繰り返し記述する一方で旧日本軍やドイツの敗北は分かりきった必然でありなぜ必然であるかといえば「愚かだからだ」と、当時の歴史状況や先発帝国主義国家と後発のそれとの競合に一切言及せずに断定するのはフェアではない。一方で台頭する支那やロシアに対しても「不気味で恐ろしい国」という語り口になっている。2011/12/29

畝傍

0
専門家のみならず、ミリタリーファンは戦史研究にあたり言語の定義をしっかりさせておかないといけない。その一助となる本だと思う。2015/03/31

ソノダケン

0
「事典」とゆうよりは、ある程度体系的に記された軍事の入門書。編者たちの主観が相当混じっており、クラウゼヴィッツ・モルトケ・ルーデンドルフらを讃美し、旧日本軍はボロクソ。でも他に日本語の類書がないし、良い本だとおもう。コリン・パウエルが、クラウゼヴィッツから強く影響を受けた話なども面白い。2014/11/16

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