出版社内容情報
戦前では日常、よく使われていたことばが、戦後になって間々忘れられたことばがある。そうした中から約六○○語を選んで収録、文学作品からの用例をあげて解説をする。
内容説明
ちょっと古風で、忘れかけているが、表現上残しておきたい日本語およそ600を集め、近代小説に用例を求めて、ニュアンスの違いや使い方を示した懐しい日本語辞典。
著者等紹介
佐藤勝[サトウマサル]
1931年香川県生まれ。東京大学文学部卒。東京女子大学教授、帝京大学教授を経て、帝京大学名誉教授。専攻、日本近現代文学研究
小杉商一[コスギショウイチ]
1935年新潟県生まれ。国学院大学大学院修了。東京外国語大学教授を経て、現在拓殖大学教授、東京外国語大学名誉教授。専攻国語学
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
51
今日は帰ってからショートのネタにした。若い人こそ、こういう本を読んでほしい。そう思う、壮年のおっさんであった。でも、ネタとして面白いのもいくつかったので、ショートであっても、面白くてためになるのは目指すべき方向性。2022/02/08
がらくたどん
34
とりあえず図書館資料で下見。見出し語600とコンパクトだが、明治から昭和初期の「ちょい古」の動詞・形容詞に絞り文学作品に用例を求めているところが面白い。「忘れかけた」という微妙なラインが良い。自分だと、同年代との会話で現役5~6割、そういえば使っていたなが2割、残り2~3割は初耳な言い回し。ただし、現役でも大方は「耳覚え」の言葉なので、振られた漢字に発見が多い。ややさもしい気もするが、近所の中古書店に注文しておこう。(「さもしい」に用例の二葉亭先生は「卑」の字を当てている。今回は平仮名程度でご勘弁)2022/02/23