内容説明
ふつうに使われている統計学は数学的でややもすると無味乾燥のものであるのに対して、ベイズ統計は結果から原因を探ろうとする、より人間の感覚に近い、幅広く理念的側面をもっているのが特徴である。18世紀の数学者トーマス・ベイズが提唱したこの考え方は、いま統計的意思決定の理論として幅広い応用を得て、ますます注目を浴びている。本書は、理論の理解はもとより幅広い応用例まで、初心者向けにわかりやすく解説したものである。15年振りの改訂で内容がさらに充実。
目次
第1章 ベイズの定理
第2章 ベイズ統計学の基礎
第3章 ベイズの定理の発展
第4章 情報と決定
第5章 パターン認識とベイズ判別問題
第6章 ベイズ階層モデル
第7章 ベイジアン・ネットワークの原理
第8章 ベイズ統計学とカルマン・フィルター
第9章 医学とベイズ意思決定
第10章 医薬とベイズ統計学
第11章 事後分布のシミュレーション
第12章 ベイズ情報統計学の発展
第13章 シンギュラリティとコンピューティングの将来
著者等紹介
松原望[マツバラノゾム]
1942年東京生まれ。1966年東京大学教養学部基礎科学科卒業。文部省統計数理研究所・研究員。スタンフォード大学大学院博士課程に留学(統計学専攻)。筑波大学社会工学系助教授。エール大学政治学部フルブライト客員研究員。東京大学教養学部社会科学科教授。同大学院総合文化研究科・教養学部教授。同大学院新領域創成科学研究科教授。上智大学外国語学部(国際関係論副専攻)教授。聖学院大学大学院政治政策学研究科教授。学位、東京大学名誉教授、Ph.D(スタンフォード大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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