内容説明
研究プロセスに沿って配列された各章を読み進めることで、一本の論文を書き上げる経験ができます。
目次
第1章 はじめて「質的研究」を「書く」あなたへ―なぜあなたは「質的研究」を選ぶのか?
第2章 あなたはどんなレンズを通して世界を見るのか?―研究を方向付ける研究者の立場
第3章 「研究」を通して何を明らかにしたいのか?―研究の問いを立てる
第4章 なぜ「先行研究」をレビューするのか?―理論的枠組みと文献レビュー
第5章 インタビューで何が分かるのか―経験の「物語」に分け入る
第6章 観察することと「書く」こと―現実世界の再構築
第7章 どのような方法で研究の問いに答えるのか?―研究方法を決める
第8章 調査を始める前に知るべきこと―研究倫理、調査協力の依頼、調査協力者との関係
第9章 調査の過程で分析する―質的データ分析の基本的な考え方と作業
第10章 研究の結果、何が言えるのか?―研究結果の記述と考察
第11章 質的研究の「質」をどう高めるか?―「妥当性」「信頼性」をどう考えるか
著者等紹介
太田裕子[オオタユウコ]
早稲田大学大学院日本語教育研究科博士課程修了、博士(日本語教育学)。現在、早稲田大学グローバルエデュケーションセンター准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふうふう
3
★★★☆☆著者の真面目さと優しさが伝わりました。先行研究を読み尽くすこと、目的があってはじめて方法ややり方が決められること。当たり前の基本事項ですが、それができていないので、不安になる。でも、やらねば。2023/08/22
takao
1
ふむ2024/11/09
ダヴィ
1
★わからん 卒論を書く際にパラパラと参照。自分にはやや早かったような気がしたので、★は付けず。だが、これをゼミの教科書として使用し、指導教員の解説と指導があれば、卒業論文の質は大幅に上がっていただろうと思う。然るべきときにまた読み返したい。2024/02/20
お芋
0
卒研に向けて読みました。2022/06/17
n-shun1
0
人文社会学系の実証型の論文作成の基本を解説(ガイド)している。質的研究法に限らず量的研究でも大枠は同じ。論文を書く練習として学部生やマスター生とステップを踏んでやっていくのがいいのかも。2020/12/27