内容説明
相関関係、因果関係、潜在変数を用いた分析、さらにこれらを組み合わせた分析を1つずつ練習するなかで、パス図があらわす「意味」をつかむ。各章末に同じ分析をSPSSで行う方法もあわせて紹介して、さらに理解が深まるよう配慮した。パス図で表現し考えるスキルを習得すれば、研究の理論構造を組み立てるうえでも役立つだろう。
目次
第1章 分析のまえに―Amosとパス図の基本
第2章 相関関係を表す―相関係数
第3章 因果関係を表す―重回帰分析
第4章 原因も複数・結果も複数―重回帰分析・偏相関係数
第5章 因果関係の連鎖―重回帰分析のくり返し
第6章 互いに影響しあう関係―双方向の因果関係と多母集団の分析
第7章 潜在変数を用いる―因子分析
第8章 2つの潜在変数―2因子の因子分析
第9章 潜在変数を因果関係に組み込む―多重指標モデル・MIMICモデル
第10章 より複雑なモデルへ―因子分析と重回帰分析の組み合わせ
著者等紹介
小塩真司[オシオアツシ]
2000年名古屋大学大学院教育学研究科博士課程後期課程修了。博士(教育心理学)(名古屋大学)学位取得。2001年10月中部大学人文学部講師。2003年4月より中部大学人文学部心理学科准教授(2007年から名称変更)。2012年4月より早稲田大学文学学術院准教授。2014年4月より同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
marcy
5
「はじめての」とある通り、入門書として親切な一冊。Amosの操作・使い方のレクチャーを3コマほど受けた時点で手に取り、程よいレベル感だった。東京図書の統計本は、ホームページからサンプルのデータを入手できる。実際にソフトを動かしながら学べるので、物理的にどう使うかを自習できるのもありがたい。本著でひと通り基本動作を身につけてようやく、自分が使いたい方法をおっかなびっくり試すことができる。迷ったらこの本をまず確認、そんな使い方になりそう。この続きは豊田秀樹先生の黄色い表紙のAmos本へ。2022/11/18