内容説明
解析力学は本来「力学を簡単にする方法」。本書では「ラグランジアンのおかげでこんな問題が簡単になるよ」という点を具体的に語っていく。
目次
解析力学入門の準備
簡単な変分問題
静力学―仮想仕事の原理から変分原理へ
ラグランジュ形式の解析力学(導入篇;発展篇;実践篇(振動;剛体の回転))
保存則と対称性
ハミルトン形式の解析力学
正準変換
ハミルトン・ヤコビ方程式
おわりに―解析力学と物理
著者等紹介
前野昌弘[マエノマサヒロ]
1985年神戸大学理学部物理学科卒業。1990年大阪大学大学院理学研究科博士後期課程修了。1995年より琉球大学理学部教員。現在、琉球大学理学部物質地球科学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
soblist
5
これを起点にして、山本『解析力学』に進みたい。2019/05/24
きのぴ王
1
解析力学、昔はほぼわからなかったが、チャート微分積分や、よくわかる熱力学、レクチャーコースの力学など、微積にやや強くなったことで読み進められるようになっていた。この成長具合が寄与している可能性もあるが、解析力学面白かった。馴染み深い運動方程式と、変分法、最小作用の原理から出すオイラーラグランジュ方程式、そのルジャンドル変換のハミルトニアンの正準方程式が同値なのとか良かった。演習やってない、、🥹 ハミルトンヤコビ方程式のところから曖昧に終わらせた、、🥹また演習を通して分からなかったら見直そう2024/02/18
みかん
1
解析力学の学習の1冊目としては最強やとおもう。FAQとか考察も非常にありがたいし、躓きそうって箇所がめっちゃフォローされてて、普段の授業とかゼミから学生とかなりコミュニケーションとってるんやなっておもう。よくわかるけど内容は網羅的で凄く豊富な本。2016/09/15
わたり
1
つまみ食い(仮想仕事の原理、位相空間、ポアッソン括弧、正準変換)で読んだが、それでも十分、自分は解析力学を全然分かっていなかったということを実感した。初学者から読めて、かつしっかり学べる良書だと思う。2015/07/01
がりがり君
1
「勉強法が変わる本」および「物理数学の直観的方法」を読んでモチベーションが上がって読んでみた。苦労はしたが、物理というものはどうしてさも面白いのだろう。あぁ。物理学に向けるエネルギーの1%でも仕事に向けていればなぁ(ぉぃ2013/12/18