内容説明
困ったことに、数学語は数学や科学だけで使われている言葉ではないのです。論理的とよばれているありとあらゆる分野で、数学語が共通語として使われているのです。というわけで、この本の目的は、「数学語を第二言語として身につける」です。言語の本ですから、「ナマモノ」の数学に出てくる補助線の引き方やつるかめ算など数学技能については勉強しません。三平方の定理やオイラーの公式のような有名な定理もやりません。その代わりに、数学の文法と和文数訳、数文和訳、そして数学の作文法を勉強します。
目次
1 定義とは何か
2 数学の文法
3 和文数訳
4 数文和訳
5 かたちから言葉を見る
6 証明とは何か
7 数学の作文
8 終章―ふたたび古代ギリシャへ
著者等紹介
新井紀子[アライノリコ]
一橋大学法学部卒業。イリノイ大学数学科博士課程修了。理学博士。現在、国立情報学研究所教授、社会共有知研究センター長。専門は数理論理学、情報科学、教育工学。情報共有基盤システムNetCommonsを開発、学校などでも簡単に使いこなせる情報共有システムをめざしている。その一方で、専門の論理学を活かして算数・数学の著作にも多数取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。