内容説明
医療統計学での難所を、スッキリと理解させる。『マンガでわかる統計学』シリーズで定評のある著者が、医療データ解析のなかでも難解とされる「生存時間解析」―カプラン・マイヤー法/ロジスティック回帰分析;コックスの比例ハザードモデルを、スッキリとわかりやすく解説する。勉強する時間の取りづらい医師や、論文を読み書きするためにこれらの分析手法を理解したい医学生に、最適の入門書。正確な理解が得られるように、数式は省略せずに記載しているが、数学の得意でない読者にも各分析手法の流れが理解できるよう、読みやすく配慮した。
目次
第1章 すぐ読める基礎知識(データの分類;条件付き確率 ほか)
第2章 すぐ読めるカプラン・マイヤー法(カプラン・マイヤー法の概要;具体例 ほか)
第3章 すぐ読めるロジスティック回帰分析(ロジスティック回帰分析の概要;最尤法 ほか)
第4章 すぐ読めるコックスの比例ハザードモデル(コックスの比例ハザードモデルの概要;コックスの比例ハザードモデルの流れ ほか)
付録 Excelでやってみる生存時間解析(自然対数の底;自然対数関数 ほか)
著者等紹介
高橋信[タカハシシン]
1972年新潟県生まれ。九州芸術工科大学(現九州大学)大学院芸術工学研究科情報伝達専攻修了。データ分析業務やセミナー講師業務に従事した後、現在は著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KOSSY
7
研究をする上で必要だったので購入。カプラン・マイヤー法、ロジスティック回帰分析、Coxの比例ハザードモデルの詳細な計算の仕方が記載されており、それぞれの分析手法にどのような特徴があるのかがとてもわかりやすい1冊でした。ただ時々、「この変数はなんじゃ?」「最後この式になるのはわかるけど、最初の式どこから出てきた?」と思う部分があったり、説明の言い回しがわかりにくい部分がありました。他の本も併せて読んだ方がいいかな~と思いつつ、勉強したい人にはオススメできる本です。2015/03/26
jjm
5
ハザード関数の定義/導出、生存関数導出に係るカプラン・マイヤー法(単変量)、コックスの比例ハザードモデル(多変量)のよい勉強になった。2022/09/25
ユータス
1
生存時間解析を人に教えて実行してもらう必要があり、できるだけ負担なく勉強できる本を探していて(社内で)見つけた本。生存時間解析について、基本の基本だけを具体的かつ分かりやすく解説している。タイトルに「すぐ読める」とあるが、実際3時間ほどで読めた。公式の導出などは知らなくても実務では不都合がないと書いてくれているなど、読んでて安心できる。“コホート研究とケースコントロール研究の違い”や“タイデータの扱い”など重要かつ分かりにくいことについても書かれていて、生存時間解析に苦手意識がある人におすすめ。2019/10/07
Tatsuya Michibata
0
標題の通り2日で読めました。(ただし、ややこしい数式をスキップ)しかし、わかったようなわからんような。カプラン・マイヤー法は分かったような...詳しくはより専門的な文献をというセリフが結構でてきますが、文献の紹介がなくて不親切な感じ。ただ、付録のExcelをつかっていろいろ計算する仕方は、なかなか良いかも。2015/09/05