感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
11
70歳を記念し、大学卒業までの読書から晩年の統一場理論までをカバーした本書には、著者が量子力学を認めなかった理由(神はサイコロを振らない)が考え方の前提から克明に記されている。スピノザ、ヒューム、マッハに導かれ、世界を感覚経験の総体と概念と命題の総体の両者が結びつきとして把握する著者の考え方で注目すべきは、両者を論理と直観が媒介するという点だ。概念と命題の総体に偏る量子力学を批判する著者は、一方で一般化不能な経験を概念と結びつける直観も採用し、自らの理論も長く有効性を持つ仮説に過ぎないという余地を残した。2022/01/10
ソラーレ
7
アインシュタイン自伝。本質を掴む能力は大切なんだと改めて思った。そして、研究者は時間との戦いなんだなと気づいた。彼は物の本質的なところを嗅ぎ分ける能力に秀でていたと言っている。物理学もまたいろいろな分野に分かれており、そのおのおのが、深い知識に対する飢えを満たされぬうちに、短い研究寿命をばってしまうものであるということもまた十分確かなことであった。2021/12/18
しょ~や
2
なんの話をしてるのか理解するにはまだまだ勉強が必要そうだ2013/12/18
gkmond
1
自伝ノートのはずなのに何書いてるのかわからないっつー衝撃に対して、「私のような型の人間の存在に本質的なことは何を考え、いかに考えるかということにあるのであり、何をしているかあるいは何を受け入れているかにはないからである」したがってその自伝は「私が熱中したことにかなりの役目を果たした思考を伝えることにほぼ限定される」って回答が仕込まれていたことへの衝撃が加わる衝撃的自伝だった。回顧録に名前を変え違う訳者で出ているけれど写真もこのままなのかなあ。結構多かったけど。2024/12/09
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