感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
6
キャロルの性格がどのようなものだったのかを察することができる。少女とのキスのくだりなどは、だいぶよろしけやっていたようだなぁ、と。恋愛してるあたり、ロリコンは否定できない模様。しかし、であるからこそ、アリスとの出会いはかくありえ、そして物語をせがまれたことでキャロルにはミューズが舞い降りたのだから、人類史的にはこの性癖はありがたい。少女たちのほうでトラウマになった子はいないようだし。2019/11/06
保山ひャン
1
写真、図版多数のルイス・キャロル伝。著者のジョン・パドニーは、ルイス・キャロルが子供を相手にするのが好きだったことについては肯定的に認める。でも、労働者の子供など眼中にないことを問題視している。社会の矛盾を無視しすぎてるんじゃないか、と。こういう主張を盛り込むのは珍しい。あと、面白かったのは、キャロルが『シルヴィーとブルーノ』の挿絵画家ハリー・ファーニスにつけた注文。「シルヴィーにはハイヒールをはかせないでください。私はあれがひどく嫌いなのです」同感!2015/01/13
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