創元文芸文庫<br> ナイフ投げ師

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創元文芸文庫
ナイフ投げ師

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488805067
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

この短篇集の濃度はただごとではない。――柴田元幸

夜の姉妹団
自動人形
空飛ぶ絨毯
伝説の遊園地

O・ヘンリー賞受賞作収録、
語りの魔術師による十二篇。

どうぞこれ以降はご静粛に願います──。天才的な腕前を誇るナイフ投げ師が、私たちの町にやってきた。その見事な投げ技に、私たちは拍手を贈る。しかし夜が深まるにつれ、客席には静寂が満ち……。少女の集会、自動人形、空飛ぶ絨毯(じゅうたん)。ミルハウザーの世界を生きるひとびとは、精密な文章によって現実から飛翔する。О・ヘンリー賞受賞作ほか、濃密にして研ぎ澄まされた十二篇。訳者あとがき=柴田元幸/解説=藤野可織

■収録作品
「ナイフ投げ師」
「ある訪問」
「夜の姉妹団 」
「出口」
「空飛ぶ絨毯(じゅうたん)」
「新自動人形劇場 」
「月の光 」
「協会の夢 」
「気球飛行、一八七〇年 」
「パラダイス・パーク」
「カスパー・ハウザーは語る」
「私たちの町の地下室の下 」


【目次】

内容説明

どうぞこれ以降はご静粛に願います―。天才的な腕前を誇るナイフ投げ師が、私たちの町にやってきた。その見事な投げ技に、私たちは拍手を贈る。しかし夜が深まるにつれ、客席には静寂が満ち…。少女の集会、自動人形、空飛ぶ絨毯。ミルハウザーの世界を生きるひとびとは、精密な文章によって現実から飛翔する。O・ヘンリー賞受賞作ほか、濃密にして研ぎ澄まされた十二篇。

著者等紹介

ミルハウザー,スティーヴン[ミルハウザー,スティーヴン] [Millhauser,Steven]
1943年ニューヨーク生まれ。72年『エドウィン・マルハウス』でデビュー。97年に長篇『マーティン・ドレスラーの夢』でピューリッツァー賞を、98年に短篇「ナイフ投げ師」でO・ヘンリー賞を、2012年に短篇集『私たち異者は』でストーリー・プライズを受賞

柴田元幸[シバタモトユキ]
翻訳家・東京大学名誉教授。訳書にオースター『ガラスの街』、ダイベック『シカゴ育ち』、サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』、マコーマック『雲』、ミルハウザー『夜の声』他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M H

27
想像力はどこまで翔び、心の目はどれだけ微細な事象を捉えるのだろう。たとえそれが狂気を呼んでも。研ぎ澄まされた静寂と不穏さを湛えた表題作のほか、いずれもミルハウザーの脳内と文章力を見せつけられる贅沢な文庫本。これで創作ペースは遅くないらしくてコワイ。ともかく描写が細密なので読み手の集中力も相応に必要ではあると思う。情景を精一杯想像しながらゆっくり読み進めた。2025/09/07

tokko

8
ミルハウザーは先に『十三の物語』を読んでいたけれど、それよりも以前にこのような短編集を出していたことに驚き。とにかく読者の視点が登場人物のそれと近い。ほとんど間近で体験しているかのような、細かい描写が特徴的。こだわりにこだわり抜いた文体に辟易するかハマるか、読んでみないとわからないので、結局は読むことになる。それがミルハウザーだと割り切って読むしかない。2025/09/15

marty@もぶおん学

3
多くの読者がそうであろうように米澤穂信氏の『栞と噓の季節』で紹介されていた「夜の姉妹団」が気になって手に取る。同作含め、何とも感想が難しい短編集。いずれも大どんでん返しの結末があるわけでも、読後感が良いわけでもない。しかし、人間が他者や娯楽へ向けるある種の期待ーポジティブな意味であれネガティブな意味であれーというものは裏切られるものだし、裏切られたその先に案外真理はあるものだ、というような寓意が込められているように思いながら読んだ。所収作の中では「ある訪問」が一番印象に残った。2025/08/23

Ryo0809

2
12編の短編集。どれも現実と夢幻が混ざり合って、どこまでも飛翔するようで着地する。その独特の世界観を精緻に表現する作者の筆力、想像力にひたすら驚く。どこまでも研ぎ澄ませてゆくと、ある時、一気に飛翔する。ハラハラする飛翔感は現実離れしながらも、合理的に着地して緊張感から解放される。こんな小説は読んだことがない。魔術に出会ったみたいだったが、十分に楽しんだ。2025/08/02

数奇

1
昔読んだけど文庫が出たので再読。冒頭を飾る短編「ナイフ投げ師」から既に素晴らしく、「ある訪問」「夜の姉妹団」「月の光」など、現実と非現実の境目を曖昧にする、怪しさと美しさのある短編がとても良い。特に「空飛ぶ絨毯」は改めて素晴らしさに溜息が出る。小学生の夏休みに、世界が広がっていく高揚感と恐怖の感覚を美しく捉えた文章に唸らされる。しかし、後半の短編はどれも似たような手法で個人的には合わず。どれも不思議な建造物を論文調で語るものばかりで、確かに発想は面白いのだが飽きてしまい、流し読みしてしまった。2025/09/07

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