創元文芸文庫<br> 小説のように

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創元文芸文庫
小説のように

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488805043
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

本を買う。頁をめくる。あの日の自分に出会う。
ノーベル文学賞受賞
短篇小説の女王、初文庫化
解説=井上荒野

音楽家がふと手にした小説には、彼女自身の若き日が、ある少女の目を通じて綴(つづ)られていた。ページをめくるにつれ、過去が思いもかけない景色を見せる──表題作「小説のように」ほか、孤独な女性と殺人犯との対話が震えるほどの余韻をもたらす「遊離基(フリーラジカル)」など、長い人生に訪れる、あまりにも忘れがたい一瞬を捉えた十の物語。ノーベル文学賞に輝く短篇小説の女王、待望の初文庫化。訳者あとがき=小竹由美子/解説=井上荒野

■目次
「次元」
「小説のように」
「ウェンロック・エッジ」
「深い穴」
「遊離基(フリーラジカル)」
「顔」
「女たち」
「子供の遊び」
「木」
「あまりに幸せ」

内容説明

音楽家がふと手にした小説には、彼女自身の若き日が、ある少女の目を通じて綴られていた。ページをめくるにつれ、過去が思いもかけない景色を見せる―表題作「小説のように」ほか、孤独な女性と殺人犯との対話が震えるほどの余韻をもたらす「遊離基」など、長い人生に訪れる、あまりにも忘れがたい一瞬を捉えた十の物語。ノーベル文学賞に輝く短篇小説の女王、待望の初文庫化。

著者等紹介

マンロー,アリス[マンロー,アリス] [Munro,Alice]
1931年カナダ、オンタリオ州生まれ。図書館勤務と書店経営ののち発表した最初の短篇集『ピアノ・レッスン』(1968)でカナダ総督文学賞を受賞。以降、78年Who Do You Think You Are?および86年『愛の深まり』で、計三度の総督文学賞受賞を果たした。98年の『善き女の愛』でギラー賞と翌年の全米批評家協会賞を、2004年の『ジュリエット』で再びギラー賞を受賞したほか、多数の受賞歴を誇り、短篇小説の女王と称される。09年国際ブッカー賞を、13ノーベル文学賞を受賞。24年5月没

小竹由美士[コタケユミコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaoru

79
ノーベル賞作家アリス・マンローの短編集。凄惨な事件を起こした夫の精神に繋がろうとする妻の視点から語られる『次元』、思っても見ない人間に成長した息子に戸惑う母の物語『深い穴』、病に苦しむ女性が強盗に遭遇する『遊離基』などいずれも一筋縄ではいかない人生の深淵を覗く作品ばかり。『小説のように』は著者の体験が綴られているのか。子供の心理を描いたものに秀作が多く『子供の遊び』の静かな残酷さには遥か昔のアメリカでの子供時代が蘇った。『あまりに幸せ』には女性数学者コワレフスカヤの最期の数日が題材。19世紀に活躍した→2024/11/07

まこみや

46
物語は唐突に始まる。しばらく読者はどこに向かうのか予測がつかない。やがて実に自然な形でしかしまさにそこしかない地点で、フラッシュバックによる回想へ繋がっていく。再び「現在」に戻ってきた時、読者は漸く主人公の置かれている、追い詰められた状況が朧げに見えてくる。今度は、どのような形でこの物語を終えるのだろう、と心配になる。最後に誰も予想しないようなラストが提示される。余韻と人間に対する深い洞察を感得させる。シーンの配置と語りの順序の見事さ。長編の内容を緊密な短編に仕上げる手並みも“女王”の名にふさわしい。2024/12/28

Apple

25
全短編をいちど読んでみたのですが、人生の中で生まれる様々な心の動きが言葉になってるというのがすごいような気がしました。本書に限らず、アリス•マンローさんの短編は、何度も繰り返し味わってみたいものだと思いました。ひとつ一つのストーリーもいいのですが、その奥にある著者の人生観みたいなものをこそ、ちょっとずつ読み解いてみたいなあという気になる読書でありました。短編集って、読んでる時はフムフムって思いながら読むのですが、後の方になって最初の方の短編の内容ってほとんど忘れてしまうのです•••。2024/10/08

M H

24
没後に遺族の衝撃的な告白があったマンローの短編集。短編といっても視覚の持ち方は長編のそれに近いかもしれない。認識を一変させる1行であったり、予測のつかない展開で集中力を要し、打ちのめされるような一瞬が心に澱を残していく。その自在さと厳しい人間観を受け止めようとしつつ、特に残酷なことが起こる収録作で件の告白が頭をよぎる。私には作品と作者を切り離すのが難しいようだ。2025/01/31

もち

17
「あんな深い思いをねえ。子供が持つなんて」◆生まれつき、顔に紫の痣を持つ少年。短気な父と大人しい母に囲まれて育ち、長じてからは声の仕事を手に入れる。――思い返すのは、幼い日。生活を共にしていた少女の、鮮烈な言葉と、選んだ道。(『顔』)■ふとした段落で明かされる、人生を変える一幕。巧妙に、痛切に、だけど落ち着いた筆致で。娯楽作品のフォーマットではない。どうすれば心を抉るか、を主軸に練られた配置。風変わりだが起こりうる命の機微を、断裂を、再生を、十通りの姿でお届けする。2024/08/04

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