出版社内容情報
光に祈りを捧げるようにして、
それでも彼女たちは世界を撮り続けた。
芥川賞受賞作『首里の馬』に続く、著者渾身の傑作長編
私たちが生きるこの世界では、映像技術はその誕生以来、兵器として戦争や弾圧に使われてきた。時代に翻弄され、映像の恐るべき力を知りながら、私の先祖たちはそれでも映像制作を生業とし続けた。そして今も、数多の監視カメラが意思なき眼を光らせるこの街で、親友と私は携帯端末をかざし、小さなレンズで世界を切り取っている――撮ることの本質に鋭く迫る、芥川賞作家の傑作長編。第42回日本SF大賞候補作。
内容説明
私たちが生きるこの世界では、映像技術はその誕生以来、兵器として戦争や弾圧に使われてきた。時代に翻弄され、映像の恐るべき力を知りながら、“一族”の女性たちはそれでも映像制作を生業とし続けた。そして今も、無数の監視カメラに取り囲まれたこの街で、親友と私は携帯端末をかざし、小さなレンズの中に世界を映し出している―撮ることの本質に鋭く迫る、芥川賞作家の傑作長編。
著者等紹介
高山羽根子[タカヤマハネコ]
1975年富山県生まれ。多摩美術大学卒。2010年、第1回創元SF短編賞に投じた「うどん キツネつきの」が佳作に入選し、同作を表題作とした短編集で書籍デビュー。2016年には「太陽の側の島」で林芙美子文学賞大賞を受賞し、主流文芸の世界へ活動の場を広げる。2020年に「首里の馬」で第163回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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