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創元コンテンポラリ
ベイビー・ビバップ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 165p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488802073
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

時はさかのぼって、モヒカン頭の少年ダークがウィーツィと出会うずっと前のこと。物心ついたときから、ダークは男性に魅かれていた。自分は他人とちがっている。そのことを育ての親である祖母フィフィに隠すのはいやだった。でもうまく説明するだけの言葉はなかった。恐れていることが本当だとしたら、大好きなフィフィの夢を砕くことになるから―。自分の物語を語ること。心のなかで死なせず、解き放つこと。その意味の大きさを、ダークはやがて理解する。ある女の身の上話にはじまる、長いながい「物語」が救いの手をさしのべるときに。フィナーレを飾る、忘れがたい第五弾。

著者等紹介

ブロック,フランチェスカ・リア[ブロック,フランチェスカリア][Block,Francesca Lia]
ロサンゼルス在住の作家。全米で大ブレイクしたシリーズ「ウィーツィ・バットブックス」ほか、短編集『“少女神”第9号』(理論社)などの作品がある。「Buzz」誌で“LAでもっともクールな人びと”のひとりに選ばれ、「ヴィレッジ・ヴォイス」ではLAの詩人と評された

金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年岡山市生まれ。法政大学教授、翻訳家

小川美紀[オガワミキ]
カンザス州セント・メアリーカレッジ卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

冬見

17
両親を亡くし祖母と暮らす少年ダークは、自分がゲイであることを話せずにいた。自分を語ることを拒絶したダークだったが、他者の物語を聞くにつれ、物語ることの本質を知り、解放される。物語を語るということは、触れることだ。そうすることで、彼は自由になった。未来に愛は待っている。そして、愛はずっとそこにある。光の先で待っているたったひとりの誰かに会うために、彼は生きてゆく。素敵な物語だった。2018/02/07

ホオズキ

0
ウィーツィ・バッドシリーズを全て読み終えたのでまとめて感想を書いておきます。結論からいうと、この『ベイビー・ビバップ』が一番気に入りました。ブロックの作品らしさがよく表れていると思います。また、これは彼女のどの作品にも共通していえることなのですが、物語中にでてくる植物や生き物、そして食べ物や洋服が印象的です。サンザシの花、マネシツグミ、日本料理、繊細な花模様のレースを施した古いドレス・・・・・・いろいろな文化をふんだんに取り入れることによって、エキゾチックな空気の漂う魅力的な作品世界が成立していますね。2010/09/11

shibatay

0
ウィーツィのパートナー、ダークの物語。2008/04/30

kimumaki

0
一作目『ウィーツィー・バット』から登場するウィーツィーの無二の親友ダークの物語。ダーク、祖母のフィフィ、そしてその母親…と続く物語を聞く事でダークは自分を受け入れてゆく。とても美しい心癒される一作。2005/02/23

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