内容説明
ウィーツィたちのコテッジは個性豊かな“家族ってことになってるみんな”でいっぱい。そこにまたひとり、玄関に置き去りにされた赤ん坊が加わった。まさか魔女の子だったとは!驚きはしたが、大家族は温かく迎えいれた。でも紫の目をしたちょっぴりワイルドな魔女“ウィッチ・ベイビ”はみんなに馴染めない。目に映るものは新聞のなかの恐ろしい記事ばかり。あたしの居場所はどこ?ほんとのママはだれ?ウィッチ・ベイビはとうとう家を飛びだした。コウモリ形のバックパックにお菓子を詰めて、カウボーイブーツのローラースケートを履いて…。魔女の子の、自分さがしの旅が始まる、シリーズ第二弾。
著者等紹介
ブロック,フランチェスカ・リア[ブロック,フランチェスカリア][Block,Francesca Lia]
ロサンゼルス在住の作家。「Buzz」誌で“LAでもっともクールな人びと”のひとりに選ばれ、「ヴィレッジ・ヴォイス」ではLAの詩人と評された
金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年岡山市生まれ。法政大学教授、翻訳家
小川美紀[オガワミキ]
カンザス州セント・メアリーカレッジ卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冬見
9
パンケーキの上で踊る密航者、黒い小羊、ニーニャ・ブルーハ、ウィッチ・ベイビ。怒りや苦しみ、悲しみと向き合う紫の瞳を持つ女の子。たったひとりを探す小さな魔女。愛おしくて苦しい。わたしの心の中にもいる、ウィッチ・ベイビ。これはあなたの時代、あなたの世界、あなたへの愛。大丈夫、幸せになれるよ。2017/04/12
kimumaki
1
ウィッチ・ベイビはみんなに愛されていないと思っている。本当は愛されているのに。本人も愛されてるのを感じる時がある。でも何か足りない。そんな思春期特有の心が切ない。ウィッチ・ベイビはウィーツィーの子供じゃない。家族だけど。きっとそんな子はいっぱいいて、みんなこの本のような気持ちを少なからず抱える時があるのだろう。2005/02/23
じゅういちじゅうに
0
再読。今はもう慣れたからまったくなんとも思わないんだけどシリーズ第二巻にして主人公がいきなり世帯交代してるのはかなりびっくりだよなー。何気なくウィッチ・ベイビとチェロキーの姉妹喧嘩がものすごくリアルだったりする。2009/03/08