内容説明
世紀の大発見だった。南極の氷中から発掘された十万年前のオオナマケモノ。だが、その内臓に今なお猛毒のウイルスが生きていようとは。伝染病はたちまち南米に猛威をふるい、さらにはオーストラリア、インドが餌食となる。この病にくらべればエイズといえども物の数ではない。治療法を求めて、細菌学者たちの時間との闘いが始まった。人類のかつて知らなかった疫病。その総毛立つような恐怖を巨細に描くパニック・ノヴェル巨編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ntahima
27
南極の氷床から体長十米を超すメガテリウム(ナマケモノの近縁)が発見される。推定十万年前の無傷な氷漬け死体であった。その後、謎の出血熱が多発。ここ暫く感染症に関するノンフィクション及び渋めの小説を読んできたが、これは人類滅亡の危機に立ち向かうという典型的なバイオパニック・ノベル。症状は真性赤血球増加症と同じだがレッド・デスは感染力をも併せ持つらしい。しかも古代ウィルスの為、人類には免疫がなく、爆発的なパンデミックが起こるという設定。研究用ウィルス確保の為、主人公一行は荒波逆巻く南氷洋へ!人類の運命や?【続】2012/03/13
さといも
17
氷の中から発見された何万年前のナマケモノ。その内臓には猛毒なウィルスが生きていて…次々に血を流し死んでいく人々。伝染していく病。治療法を求めて細菌学者たちの戦いが始まった。読み出したら止まりません。下巻に行きます。どうなるんだろう。2018/05/22
セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように
4
読んだときに感想を書いたはずですが、残ってない? 消しちゃったかな。 他の方の感想にもありますが、立派な仕事を持つ大人なんですが、恋に落ちちゃう?ベッドシーンが余計ですね。 昔飛行機のなかで見た、映画のアウトブレイクのような怖さを感じました。2021/08/14
リョウ
1
パニック物としてもかなり好み。下巻も楽しみ。2015/03/21