内容説明
東ドイツの国境地帯。ソビエト連邦が始めた駐留軍隊の増強は、エスカレートの一途をたどっていた。高まる東西間の緊張。切迫する第三次世界大作勃発の危機。だがこのときのために、〈図書館〉はひとつの切札を用意していた…!一方クーリッジは、紆余曲折のあげく、ついに〈ドクター〉の正体を突き止めるに至ったが、そのために絶体絶命の窮地に立たされてしまう。はたして彼の運命は―そして全世界は、どうなってしまうのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コージ
2
当時アメリカ合衆国がソ連に対して核ミサイル攻撃をしたら最初の攻撃でソ連の報復攻撃能力は削がれアメリカ市民の犠牲者は二千万人程度で収まるらしい。主人公はどうもそれを阻止しようとしたらしい。久しぶりに読者を置いてきぼりにして進む小説を読んだ。登場人物はほぼ名前だけで物語はドンドン進む。大統領とその側近が第三次世界大戦をしようとして主人公が阻止した。それが理解出来ただけでも自分は救われた。笑。2020/02/26
卍ザワ
0
独創的な国際謀略小説。知的エンターテイメントな展開だが、文科系の主人公に似つかわしくない、結構本格的なアクション・サスペンスが、随所に出てくる。2015/12/31