創元SF文庫<br> 戦争獣戦争〈下〉

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創元SF文庫
戦争獣戦争〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 314p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488777036
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

想像できないことを想像する
第二次世界大戦、朝鮮戦争、ヴェトナム戦争
破壊と虐殺によって均衡を保つ世界を
“浄化”することは可能だろうか?

漂流叛族から選ばれた戦士〈異人(ホカヒビト)〉。彼らはその身体に彫った刺青を三次元化させ使役するほか、世界に二体存在する四次元生命体〈戦争獣〉を扱うことができる超人である。朝鮮戦争、ヴェトナム戦争……大量の「死」が発生する場に出現する戦争獣たちは、すべての文明と人類を滅びへ導く最終・究極戦争へと向かっていた。異人たちは人類を滅亡から救うため時空を跳梁する。縦横無尽に描かれる、巨匠渾身のハードSF。

内容説明

第二次世界大戦、朝鮮戦争、そしてヴェトナム戦争…絶滅戦へと変質してしまった相次ぐ戦争と虐殺は、人間の文明が必然として生み出したものなのか。最終・究極戦争を目標とする異人でありながら、そのあり方に疑問を持ち、戦争の“浄化”に向けて動こうとする者たち。彼らは敵対し合う二体の戦争獣を制し、国家と人類が向かう先を正すことが出来るのか。巨匠渾身のハードSF。

著者等紹介

山田正紀[ヤマダマサキ]
1950年、名古屋市生まれ。74年のデビュー中編「神狩り」で第6回星雲賞を、82年『最後の敵』で第3回日本SF大賞を、2002年『ミステリ・オペラ』で第55回日本推理作家協会賞を受賞。SF、ミステリ、冒険小説など多岐にわたって活躍する。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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blueshampen

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ロシアのウクライナ侵攻の時代に、この本を読むと、 めまいがするほどの現実感がある。 戦争の現実が、ひしひしと胸にせまってくる。 戦争を起こす人間・人類への絶望や悲哀が、SFという フィルターを通してでさえ、うまく抑える事ができず、 読後にもやもやとした、やるせない感情が残る。 それでも、大いなる存在へ挑む姿勢を、山田正紀さんは 主人公に託し続けている。どうにもならない世界、 どうにもできない現実、それでも何かを引き継いでは いける、のではないか。 SFでしか、こんな事はつぶやけない。2023/03/12

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