創元SF文庫<br> 六つの航跡〈上〉

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創元SF文庫
六つの航跡〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488774011
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

クローンとして蘇った彼らが最初に目にしたのは、自らの死体だった――。恒星間移民船内で唯一目覚めていた乗組員6人が全員他殺される。蘇った彼らは、地球出発後25年間の記憶を消されていた。しかも船のAIも改竄され、再復活は不可能に。全員が他人に明かせない秘密を抱える彼らは真相を求め、自分さえも疑いつつ、クローニングと記憶操作技術を巡る過去を探り始めるが……ヒューゴー賞、ネビュラ賞候補の新鋭SF!

ムア・ラファティ[ムア・ラファティ]
著・文・その他

茂木健[モギタケシ]
翻訳

内容説明

新しい体で蘇ったクローンたちが最初に目にしたのは、自らの他殺死体―2500人分の凍眠者と人格データを載せた恒星間移民船で、唯一目覚めていた乗組員6人が全員死亡。蘇った彼らは出発後25年間の記憶を消されていた。さらに船のAIもハックされ、クローン再生は不可能に。彼らは真相を調べ始めるが、実は全員が秘密を抱えており…。ヒューゴー賞、ネビュラ賞候補作。

著者等紹介

ラファティ,ムア[ラファティ,ムア] [Lafferty,Mur]
1973年米国生まれ。2013年ジョン・W・キャンベル新人賞を受賞。『六つの航跡』でヒューゴー賞、ネビュラ賞長編部門の候補となる。『魔物のためのニューヨーク案内』から始まるファンタジーシリーズも人気を博している。また、複数のポッドキャスト番組でも活躍しており、商業作家向けのポツドキャストDitch Diggersで2018年ヒューゴー賞ファンキャスト部門を受賞した

茂木健[モギタケシ]
1959年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Panzer Leader

64
恒星間移民船でクローンとして蘇った6人の乗組員達が目にしたのは自分たちの死体というシュールな出だしから始まる。出発からの記憶もなく設備を破壊されているため再クローンも不可能。乗組員たちはそれぞれ訳ありの過去を持ち、自分も含めて誰一人信用できない状況で真相を探っていく。と結構危機的状態なのに軽口叩きながらの会話や酒盛りしたりとちょっと緊張感が感じられないながらも、小出しに提示される各人の過去や謎が興味深いのでサラサラと読み進められる。2020/01/26

あさうみ

43
宇宙船、クローンの体で蘇った乗務員全6人が最初に目にしたのは、自分たちの殺死体…全員が殺害時の記憶を抹消され、何が起こったのか誰が犯人だか解らない。冒頭で良作なサスペンスの匂いを嗅ぎ取りました!しかもこの乗務員たちは宇宙業務が成功すれば恩赦される受刑者…もう何が起きてもおかしくないドキワク要素!SF音痴だけど舞台設定についていけている。疑心暗鬼になりながらも、協力しなければいけない宇宙という閉鎖空間がいい味を出す。乗務員の秘密が出てきたところで下巻へ!2018/10/16

ほちょこ

30
読メ友達さんの紹介本。SF、ほとんど読みませんが、この本はミステリとして面白いです。クローンとして生まれてすぐ、目の前に自分の他殺死体。自分、誰に殺されちゃったの?という疑問を6人がそれぞれ疑心暗鬼になりながら探していく宇宙船。どこに行き着くかわからないまま、下巻へ。2018/12/11

ニミッツクラス

27
18年(平成30年)の税抜980円の初版。シニアには嬉しい300頁弱の2分冊の上巻。著者はあのラファティ御大とは無関係のお若い女流作家。冒頭の、全クルー(6名)が緊急再生されたら、周りに旧クルーの6つの死体ってのは喰い付きが凄い。SFでしか設定できないサスペンスの香り(死臭か)。構成とは別に、クローン技術の在り方そのものもシニアの琴線に触れる。マインドマップ(人生のバックアップ)で自分再生なんて最高じゃないか。長生き云々じゃなくて、ボケたり苦しんだりしたくないものね。Go To Vol.2。★★★★☆☆2020/10/28

24
18年。SFとミステリ好きならおすすめ。「新しい体で蘇ったクローン6人が最初に目にしたのは自らの他殺死体」。『そして誰もいなくなった』で殺された人々がクローンとして蘇って謎を解く(『ミステリーズ!Vol.92』酒井貞道氏)との表現がしっくり。ルール設定と呼び名を含めた人名、過去からの時系列が取っ付きにくいが、登場人物の回想が短編的に挿入されていることもあって読みやすく、上巻の半分を過ぎたあたりから引き込まれて一気読み。下巻へ続く。2020/02/12

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