出版社内容情報
過剰摂取者の脳を物理的に再編し、“神”がいつもそばにいて導いてくれるという体験をもたらす新薬ヌミナス。“神”は摂取者にとっての現実そのものを改変し、自我の輪郭さえもたやすく揺るがす。みずからも過剰摂取の犠牲となったライダの前に現われたのは、ドクター・グロリアと名乗る“天使”。それは自分自身でありながら、そうではない存在だ。最新の研究が明らかにした脳と意識の謎に、気鋭の作家が切りこむ傑作脳科学SF!
ダリル・グレゴリイ[ダリル・グレゴリイ]
小野田和子[オノダカズコ]
内容説明
脳のほとんどは潜在意識であり、“自分”という意識は判断を下す主体ではなく脳の活動の結果、つまり幻想でしかない。ヌミナスは脳を再編し、摂取者にとっては現実そのものとしか思えない“神”の幻覚を見せる―だが意識そのものが幻想であるなら、“神”が幻覚だと言うことになんの意味があるだろう?ヌミナスを追うライダは驚愕の真実に到達する。新世代の傑作脳科学SF。
著者等紹介
グレゴリイ,ダリル[グレゴリイ,ダリル] [Gregory,Daryl]
1965年シカゴ生まれのSF/ファンタジイ作家。1988年にクラリオン・ワークショップを卒業後、1990年に作家デビュー。以来英語教師、プログラマーなどを兼業しつつ、2004年ごろから精力的に短編を発表するようになる。初長編Pandemonium(2008)は世界幻想文学大賞、ミソピーイク賞、シャーリイ・ジャクスン賞の候補作になり、著者初のファンタジイ長編を対象としたクロフォード賞を受賞した。『迷宮の天使』(Afterparty,2014)は著者4作目の長編であり、NPR年間ベスト小説、カーカス・レビュー誌年間ベストSF/ファンタジイに選出されるなど、ジャンル内外で高く評価されている
小野田和子[オノダカズコ]
1951年生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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