出版社内容情報
異星生命体〈やつら〉との意思疎通の鍵を握るのは、かつてシリウス系での交戦後、消息不明となっていた戦友グレガーだった。ようやく突きとめた彼の幽閉場所は、難攻不落の秘密研究施設。帰還兵ジェイコブと少女モラグたちは熾烈な戦闘のすえに戦友と再会するが、彼は異形の怪物と化していた。〈やつら〉と人類の戦いに隠された真相を知った帰還兵たちは、最終決戦に臨む……。三ヶ月連続刊行の傑作ミリタリーSF、ついに完結!
ギャビン・スミス[ギャビン・スミス]
金子浩[カネコヒロシ]
内容説明
重汚染された荒野を爆走する移動都市クローリングタウンを経て、ようやく探りあてた秘密研究施設。そこで激戦の末に再会した戦友は、異形の怪物と化していた。そしてついに異星種族“やつら”と人類の戦いの真相を明らかにしたジェイコブたちは、星間戦争の終結と人類の命運を賭けた決戦のため、ふたたび宇宙に向かう…。キャンベル記念賞候補の大迫力ミリタリーSF完結編!
著者等紹介
スミス,ギャビン[スミス,ギャビン] [Smith,Gavin G.]
1968年イギリス・スコットランドのダンディー生まれ。大学では映画脚本創作を学び、中世史で修士号を得る。2010年、『帰還兵の戦場』で作家デビュー
金子浩[カネコヒロシ]
1958年生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tom
14
3巻目になってようやく面白くなってきた。面白くなったところで、これで終わりかと思いきや、続編があるらしい。こいつは4巻ぞろえとのこと。さっそく図書館に注文。肉体を加工して、ほとんど機械になった兵士たちの巨悪との戦闘物語。たまには、こういう本を読むのも楽しいこと。2018/02/23
わたなべよしお
11
困ったなぁ、全然、物語が終わらないじゃない。なかなか面白いと言えば面白いのだけれど、戦闘シーンの描写だけでもつ本じゃないので、もう少しストーリーがそれなりに完結してもらわないと。9月から、続きがでるそうで。困ったなぁ。2016/07/17
わたなべよしお
8
さて、早く続きを買って来なくては。2017/11/24
鐵太郎
7
帰還兵ジェイコブ・ダグラスの戦いの終幕。なるほど、こういう展開にまとめたのか。ウィキリークスの発展形というか、すべての情報を解放することでこの混乱を打開する作戦は、それだけでは決定的ではない。というわけで最後の一戦が行われることに。読んでいて感じたのですが、この作者はアニメ化を意識していないかな。アニメのキャラが立った登場人物たちの丁々発止のような場面が、どうも読んでいてイラつきます。とはいえ、面白いね、これ。2016/12/05
siopop
2
ここまで読み進めてやっとこの本の楽しさが分って来た気がします。 これってSFの世界に物語を移したコンバットだったのですね。 そう考えると、各巻にあったコマンド作戦はそれぞれ中々の出来栄えで楽しく読めていました。 3冊全部読み終えても色々な謎が残ったままなのですが、巻末の解説によると、続編の「天空の標的」を読めば全てが判明するらしいです。やっとこの物語の世界が楽しくなって来た所なので、続く物語も読んでみたい所です。2016/12/10