出版社内容情報
2017年の日本SF短編の精華を収録。今年度版には我孫子武丸、彩瀬まる、新井素子、上田早夕里、円城塔、小川哲、小田雅久仁、筒井康隆、酉島伝法、伴名練、松崎有理、眉村卓、宮内悠介、山尾悠子、横田順彌らの小説15編をはじめ、加藤元浩の漫画も収録。巻末には第9回創元SF短編賞の受賞作と選評を掲載。編者二人による各作品解説や年間日本SF概況、短編推薦作リストなど解説記事も充実した、2017年の日本SFが一望できる年刊ベスト・アンソロジー。
大森望[オオモリノゾミ]
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日下三蔵[クサカサンゾウ]
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内容説明
2017年日本SF短編の精華16編。
著者等紹介
大森望[オオモリノゾミ]
1961年高知県生まれ。京都大学文学部卒。翻訳家、書評家。責任編集の“NOVA”全十巻で第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門を受賞
日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年神奈川県生まれ。専修大学文学部卒。書評家、フリー編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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67
🌟🌟🌟⭐️☆。(3.8点)このシリーズは4冊目かな。突出して良かったのはなかったけど、今までのシリーズの中では最後まで読みきれた作品が一番多かった。結果は12勝4敗。このシリーズを読む際には評価のハードルを下げる事とオチに期待しない事がコツ。2018/12/08
さつき
58
2017年に発表されたSF短編の傑作選。中にはまるで意味がわからない作品も1〜2作ありましたが、概ね面白かったです。『ルーシィ、月、星、太陽』はオーシャンクロニクルの最新作。またこのシリーズが読めて嬉しかったです。『山の同窓会』は不気味な雰囲気に惹かれました。古風な書簡体で書かれた『ホーリーアイアンメイデン』はミステリ寄り。2020年の東京に1944年の東京が重なってしまう『ディレイ・エフェクト』、仏教SF『天駆せよ法勝寺』も好きです。『天駆せよ〜』は是非アニメ化してほしい!絶対かっこいいと思います。2018/07/11
山田太郎
39
結構他の作品も読みたくなる作家さんが多くてあまりSF読んでないのでためになった。上田早夕里さんはなんだかあわなかった。昔の漢字4文字のタイトルの方が好きだったけどな。ひとつひとつはそう長くないけど、まとめて読むとけっこう時間かかった。2018/10/18
くさてる
37
傑作選の名にふさわしく、傑作揃いで楽しめました。初読の作家からベテラン作家まで、好みはあれど、みなそれぞれに雰囲気と個性があって面白いな!と読み進めていたのですが、彩瀬まる「山の同窓会」がすごかった。さめざめと泣いた。これは駄目だ。なんでわたしはこれまでこのひとを知らなかったんだ。こういう出会いがあるからアンソロジーはやめられない……。2018/10/13
阿部義彦
31
前年度のアンソロジー「行先は特異点」も面白かったけど今回もめっちゃ楽しめました。何よりも著者の年齢層が第一次SF世代(ex筒井康隆)からその下の世代(新井素子等)からさらに下って宮内裕介やほやほやの新人まで兎に角充実しています。中でも余りにエグく印象深かったのは「髪禍」ですね、チョット夢にまで見そうなえぐさでした。たまりませんわ!既に初出雑誌で読んでいた新井素子さんも宮内裕介さんも新たに再読しましたよ。やっぱりSFはどんなジャンルとも融合する凄い枠組みなんだなあと感嘆することしきりです。やめられません。2018/07/27




