創元SF文庫<br> バビロニア・ウェーブ

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創元SF文庫
バビロニア・ウェーブ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488722012
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

太陽系から3光日の距離に発見された、銀河面を垂直に貫く直径1200キロ、全長5380光年に及ぶレーザー光束―バビロニア・ウェーブ。いつから、なぜ存在するのかはわからない。ただ、そこに反射鏡を45度角で差し入れれば人類は膨大なエネルギーを手中にできる。傍らに送電基地が建造されたが、そこでは極秘の計画が進行していた。日本ハードSFを代表する傑作。星雲賞受賞。

著者等紹介

堀晃[ホリアキラ]
1944年、兵庫県生まれ。大阪大学基礎工学部卒。1970年、短編「イカルスの翼」が『SFマガジン』に掲載されデビュー。1981年『太陽風交点』で第1回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデキ

53
日本の長編ハードSFを久しぶりに読みました 架空の世界を構築するのに必要な現象、機器を1個づつ頭の中でイメージを作って物語を読んでいく・・・ 小説を読むのにかなり多くのエネルギーを使ってしまいました。 これが、SFを読む楽しみなんだなあと感じさせて貰いました。 堀さんの世界の構築は、読むのも大変ですが、 これを書かれるのもとっても大変だったろうと思ってしまいます 2023/11/06

ntahima

22
【読み放題9】SFに出てくる構造物?としては前代未聞のギネス級スケール。最初はバビロニア・ウエーブの正体が“ガンマ線バーストか”と思ったが全然違っていた。悠久の黙して語らぬ存在。背景となる宇宙規模のバビロニア・ウエーブと漆黒に浮かぶちっぽけな送電基地内で静かに進行する密室劇の対象が絶妙。よく分からない仮説が行きつ戻りつする間にひとり、またひとりと宇宙空間に消えていく。そしてクライマックスの数ページで今までのもどかしい展開を一気に反転させSFらしいエンディングとなる。このタイプの小説は再読には向かないかも?2016/10/02

Miyako Hongo

15
確か図書館で借りて読んだはずだけど、何でこんな物があるかって説明が一切なしの投げっぱなし観しか覚えてなかった。科学が総てを解明すると思っていた時代が私にもありました。□太陽から三光日の距離にある高エネルギー帯バビロニアウエーブ。そこからエネルギーを得ることで人類はかつてない繁栄を得る。しかしなぜそんな天体が存在するのかは一切が謎。しかもそのエネルギーを使って太陽系から離れようとする物はことごとく破壊される。バビロニアウエーブに意志はあるのか。□ハードSFっていいなと思わせる一作。ホーガン読みたくなった。2017/03/18

どらがあんこ

11
決して目には見えないレーザーやスペースノイドならではの身体性の表現は小説ならではだと。しかしただ可視化出来ないものとしてふわふわしていないのはスケールが与えられているからだろう。どこかソラリスの海に似たものを感じた。2018/12/13

ぎゃぐれー

7
再読。地球から3光日の距離にある無限のエネルギー源、バビロニア・ウェーブ。世界観はでっかいのだけど、そこで展開されるドラマは(当人にとっては大事だが)結構みみっちい。バビロニア・ウェーブを取り巻く連作のひとつで外伝みたいな扱いならともかく、単巻作品でこれはもったいないなぁ。2017/09/15

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