創元ＳＦ文庫 ブルー・マーズ〈下〉

ロビンスン，キム・スタンリー【著】〈Ｒｏｂｉｎｓｏｎ，Ｋｉｍ Ｓｔａｎｌｅｙ〉/大島 豊【訳】

東京創元社（2017/04発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 614p／高さ 15cm
• 商品コード 9784488707071
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

憲法を制定し、ついに政府を持った火星。人びとは自由を謳歌し，独自の社会システムと新たな文明を発展させていく。だが環境破壊や経済格差などの問題が山積する地球は、広大な火星をいまだ諦めてはいなかった……。荒涼とした赤い原野から緑の大地へ、そして水をたたえた青い惑星へと変わっていく火星の姿を、さまざまな人間ドラマとともに壮大なスケールで描き上げ、シリーズ累計11冠を達成した大河三部作、堂々完結。

キム・スタンリー・ロビンスン［キム・スタンリー・ロビンスン］

大島豊［オオシマユタカ］

内容説明

憲法を制定した火星政府は、地球との交渉の末についに念願の独立を勝ち取った。人びとは自由を謳歌し、多様な文化が共生する火星ならではの社会システムと新たな文明を発展させていくが…。赤い荒野から緑の大地へ、そして青い大洋を持つ人類の第二の故郷へと劇的に変容してゆく火星の姿を、人びとの綾なす人間ドラマとともに壮大なスケールで描き上げた大河三部作、堂々完結。

著者等紹介

ロビンスン，キム・スタンリー［ロビンスン，キムスタンリー］ ［Ｒｏｂｉｎｓｏｎ，Ｋｉｍ　Ｓｔａｎｌｅｙ］
１９５２年アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。８４年『荒れた岸辺』で長編デビューし、ローカス賞を受賞。９２年の『レッド・マーズ』に始まる“火星三部作”を発表し、星雲賞・ヒューゴー賞・ネビュラ賞などシリーズ計１１冠を制覇。２０１２年の『２３１２―太陽系動乱』ではネビュラ賞を受賞。２０１６年末時点でヒューゴー賞２回、ネビュラ賞３回、ローカス賞６回のほか、世界幻想文学大賞、ジョン・Ｗ・キャンベル記念賞、英国ＳＦ協会賞、星雲賞など多数の主要ＳＦ賞を受賞している

大島豊［オオシマユタカ］
１９５５年生まれ。上智大学外国語学部卒（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[medihen]

レッド/グリーン/ブルーを通しで一気に読んみると、とにかくさまざまな姿を見せる火星の風景の印象が強い。これは一大テーマパークだな。それも、細部まで手がかかった、いくつかのテーマのパークが複合したでっかいやつ。朝から夜まで遊び歩いて満足感と疲労感に包まれたふわふわした感じに似た読後感だが、一方で、風景もキャラクターも細かいところまで味わいきれなかったという気持ちが残る。その気持ちが忘れられなくて、今度は細部にこだわるリピーターになりそう。

2019/12/17

[ろびん]

疲れた……。

2019/07/15

[ざっきい]

有名な火星三部作の第三部下巻。地球との関係が安定し、多くの火星生まれであふれる火星。その内側で起こる政治的な対立、そして長寿化治療により新たに現れた症状の解決が中心的な話になる。小説の手法としてこれら問題が個人に還元されてしまってロマンチックな感じになってしまっているが、この分厚い物語についに地球の青が出てくるのは印象深い。それにしても長かった。

2018/03/08

[のぶ@酔いどれ]

何だろう。ブルーまでの壮大さが消え、ヒューマンドラマになった感じでしょうか。

2019/07/29

[はあびい]

1997年ヒューゴー賞受賞作。前後編で1200ページの大作なので翻訳に20年以上かかったのかな？ヒューゴー賞長編部門の未読は残り５作品になりました。

2023/08/05