創元ＳＦ文庫 ブルー・マーズ〈上〉

ロビンスン，キム・スタンリー【著】〈Ｒｏｂｉｎｓｏｎ，Ｋｉｍ Ｓｔａｎｌｅｙ〉/大島 豊【訳】

東京創元社（2017/04発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 638p／高さ 15cm
• 商品コード 9784488707064
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

火星全土に吹き荒れる独立の嵐により、地球の治安部隊は撤退し、軌道エレヴェーターの上端に追いやられる。一滴の血も流すことなく、革命は成功するかに思われた。だが、交渉中、過激な一分派が宇宙エレヴェーターへの攻撃を開始した……。『レッド・マーズ』『グリーン・マーズ』に続き、壮大な火星入植計画をリアルに描きつくしてＳＦ史に金字塔を打ち立てた火星三部作の完結編、ついに邦訳！　ヒューゴー賞、ローカス賞受賞作。

キム・スタンリー・ロビンスン［キム・スタンリー・ロビンスン］

大島豊［オオシマユタカ］

内容説明

地球の治安部隊は火星の軌道上にまで撤退し、無血革命は成功するかに思われた。だが和平交渉中、過激な一分派が宇宙エレヴェーターに攻撃を開始する。第一次火星革命の悪夢が繰り返されてしまうのか？壮大な火星入植計画をリアルに描きＳＦ史上に不滅の金字塔を打ち立てた、『レッド・マーズ』『グリーン・マーズ』に続く“火星三部作”完結編。ヒューゴー賞、ローカス賞受賞。

著者等紹介

ロビンスン，キム・スタンリー［ロビンスン，キムスタンリー］ ［Ｒｏｂｉｎｓｏｎ，Ｋｉｍ　Ｓｔａｎｌｅｙ］
１９５２年アメリカ合衆国イリノイ州生まれ。８４年『荒れた岸辺』で長編デビューし、ローカス賞を受賞。９２年の『レッド・マーズ』に始まる“火星三部作”を発表し、星雲賞・ヒューゴー賞・ネビュラ賞などシリーズ計１１冠を制覇。２０１２年の『２３１２―太陽系動乱』ではネビュラ賞を受賞。２０１６年末時点でヒューゴー賞２回、ネビュラ賞３回、ローカス賞６回のほか、世界幻想文学大賞、ジョン・Ｗ・キャンベル記念賞、英国ＳＦ協会賞、星雲賞など多数妥粉ＳＦ賞を受賞している

大島豊［オオシマユタカ］
１９５５年生まれ。上智大学外国語学部卒（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[つるら＠turulaJB]

大島豊訳　2017.4　原著1996■火星３部作の第３部、原著から２１年、第二部『グリーンマーズ』邦訳から16年、一時は諦めてペーパーバックで３部作を読もうとしたけど挫折・・・挙句発売されていたのも気づかずしばらく放置してしまった。■19年ぶりに続編を読むとなると普通は一から読み直すんだけど、見つからなかったので今回は19年前の記憶を頼りに挑戦。登場人物多すぎて、やはり読み直すべきだったかと反省。■中身については下巻で■■

2020/08/24

[medihen]

さあいよいよ『ブルー・マーズ』だ。 時間を飛ばして始まるのだと思っていたら、ほぼ『グリーン』のラストからの続きでちょっとびっくり。革命が終わり、憲法制定へ。地球も変わり、火星もさらに変わる。そして人々の内面も変わっていく。変化の大きさに、下巻でどう終わるのか想像がつかない。

2019/12/14

[ざっきい]

有名な火星三部作の第三部上巻。地球の海面上昇問題による混乱に乗じ、火星は独立を実現した。しかし火星内各勢力同士の政治的対立が始まり... といった内容。火星における憲法制定が中心的で、株主・経営者主体企業に対抗してモンドラゴン的企業を採用するなど、ユートピア小説としても面白い。ただ、極限状態から抜けるといよいよ登場人物達のエキセントリックさを感じてくる。

2018/02/08

[レイス]

sfがないと面白くない。でも今回はヴラドが名言を語ってくれた。でもでも新しい経済ってよくわからない。

2020/03/08

[mirie0908]

長い、厚い。やっと読了。けっこう体育会系読書。古いヨーロッパをすて新大陸アメリカを目指した歴史をなぞる、アメリカ精神の小説としても読めるが、一方でこれは、場所を火星にすることで、現在の政治・社会を、いったんリセットして火星でやりなおす、政治空想小説でもあって、ちまちました集団間・人間間の葛藤やあれやこれやで、この部分は正直苦手。

2017/07/13