感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
6
90年代に〈火星三部作〉であのクラークをして「史上最高の火星SF」と言わしめたロビンスンによる実質的な長篇第一作。「音楽で全宇宙を記述できる」というホリウェルキンの途方もないアイデアを、音楽機械による太陽系縦断ツアーで再現しようとする天才音楽家ヨハネス・ライトとそれに同行する音楽誌記者、デントの物語に、グレイ派と呼ばれる謎の宗教団体が絡んで展開する壮大なスケールの傑作SF。トンデモSFに陥りそうなアイデアをまことしやかに「色付け」し、外惑星から次第に内惑星へと進んでいくストーリーは、まさにSFの醍醐味。2024/10/18
くじらい
0
イーガンとか好きな人が読めばいいと思う。山岸真が毎年復刊リクエストを掛けてることから推測すべきだった。2016/11/18
佐藤司
0
なんだかなぁ。素材は凄く面白そうなのに肝心の物語が、読めば読むほど俺の読みたい、知りたいという方向と真逆に進んでいく。いったい何を読んだのだろう?疲労感がだけが残った。最近こんなのばかりだな。もしかして、俺の感性が古くなってきているのか。2012/07/31
たかみ
0
前半を電車の中で途切れ途切れに読んだせいか、俺の頭が悪いのか、まったくわからない。語り手は誰? 目的は何? 物理法則が音楽で、体験は論説と差があって、不確定性と確定性が揺らぐところは面白いんだけど、話の筋がまったく理解できなくて残念。2011/05/03