創元SF文庫<br> 楽園炎上

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創元SF文庫
楽園炎上

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  • サイズ 文庫判/ページ数 505p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488706098
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

人類社会に紛れ棲む擬装人間、地球を包む謎の〈電波層〉……侵略者たちの真の目的は? ヒューゴー賞・星雲賞受賞『時間封鎖』の著者が放つ、戦慄の侵略SF。

内容説明

通信技術を飛躍的に発達させた、地球を包む“電波層”―その正体は人類を巧妙に支配する集合知性型生物だった!真実を知る人びとの秘密組織は擬装人間に襲撃され壊滅。少女キャシーらは決死の逃避行に出る。一方、科学者イーサンの前に現れた擬装人間は意外な情報を明かす…偽りの平和と繁栄を人類に与えた、彼らの真の目的とは?ヒューゴー賞作家が放つ戦慄の侵略SF!

著者等紹介

ウィルスン,ロバート・チャールズ[ウィルスン,ロバートチャールズ] [Wilson,Robert Charles]
1953年米カリフォルニア州生まれのカナダ人SF作家。1975年にデビューし、長編Mysterium(1994)でフィリップ・K・ディック賞、『クロノリス―時の碑』(2001)でジョン・W・キャンベル記念賞を受賞。代表作『時間封鎖』(2005)はヒューゴー賞・星雲賞受賞に加え、独・仏・イスラエルの文学賞も受賞している

茂木健[モギタケシ]
1959年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かとめくん

27
人類に紛れ込んだ擬装人間と、彼らの正体を知る秘密組織。群体で通信を管理する電波層をも構成する侵略者側とはその力の差は歴然だが、穏やかな支配より自由を求め反撃に打って出る。それは人類の行く末さえ左右することになるのだが…と、物語は超一級の侵略SF。相当難しい話を覚悟しての読み始めだったが、驚いたことに平易な文章と適格な人物描写と目を離せない構成力。まったく読み手を飽きさせない作者と訳者に頭が下がります。2015/12/11

けいちゃっぷ

17
地球の「電波層」を覆うハイパーコロニーが実は超知性体の集合で、人類が発信する電波に少し手を加えて流し戦争を抑制している。 ところが実際に人間と相対するのはハイパーコロニーが造った擬装人間なのだが、なんか昔再放送で何話か見た『インベーダー』みたいな雰囲気。 ともかく、異常設定下での人間ドラマが始まります。 超知性体に護られて偽りの楽園で平和に暮らす方が良いのか、争い事は絶えなくても真実を知る方がいいのか。 何を持って「真実」とみなすのか分からないが・・・。 505ページ 2017/06/22

Porco

15
地球を地球外生命体である微生物の群が覆っていて、人類の通信に介入している。さらに、その地球外生命体に寄生する生物までいる、という設定は興味深い。2016/12/31

おーすが

14
RCWの2013年の作品。『時間封鎖』シリーズののちに書かれ、訳されているものはこれが最新。地球を覆う<電波層( ラジオスフィア)>を使って人間を操る偽装人間(シミュラクラ)と科学者集団・連絡協議会の戦いを描く。これまでのRCWと同じく、人間関係を描いているものの、いつもよりホラーテイスト強め。ラストにも疑問が残る。ただし正解がわからなくてそこがよいとも言える。<愛情を入れておいたバケツに穴があき中身が漏れてしまったかのよう>バケツの例えを発見。ビームアンテナからの量子コヒーレント光で推進されるロケット。2020/11/14

スターライト

14
20世紀初頭に今の世界とは分岐した道を進んだ並行世界の地球。1世紀に及ぶ平和を祝う2014年を舞台に繰り広げられる擬装人間と、主人公たちの戦いは擬装人間をシミュラクラと呼んでいるようにディックの影響が濃厚な作品。擬装人間の間では対立が起こり、主人公たちの力を借りようとするが「彼らの言葉は信用できない」ことを教えられているので、その願いは暴力的に拒絶されていく。良くも悪くもアメリカのパラノイアックな側面が描かれており、それが作者による現実世界のパロディなのか、信念なのか僕には区別がつかなかった。2015/11/04

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