創元SF文庫
遠き神々の炎〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 460p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488705015
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

銀河の片隅で人類が発見した太古のアーカイヴ。だがそこに眠っていたのは人知を超えた強大な邪悪意識だった。解き放たれたそれは恐怖と混沌を巻き起こし、恐るべき規模で銀河文明を蝕んでゆく。一方この悪魔の星から、最後の希望となる手掛かりを積んで脱出した一隻の船があった。だが不時着した先の緑の星で、彼らは犬型の集合知性体が繰りひろげる抗争に巻き込まれてしまった。ヒューゴー賞受賞最新SF。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山川欣伸(やまかわよしのぶ)

17
遠い未来、銀河には様々な種族が作り上げた情報ネットワークが広がっていた。そんな中、人類はある星で古代のアーカイブを発見。アーカイブから目覚めたのは、想像を超えた強大な意識体だったのだ。 本書のテーマは「多様な知性体との共存」です。人類、エイリアン、犬のような原住民たち、それぞれが独自の知性と文化を持っています。異なる知性体が出会い、時に対立し、時に協力する様子が描かれています。 SF好きはもちろん、壮大な冒険物語や異文化交流に興味がある人にもおすすめの一冊です。2024/08/06

本の蟲

11
95年邦訳のクッソ面白いヒューゴー賞受賞作。調子乗った人類が邪神を復活させて銀河がヤバい!と書くといささか陳腐だが、この情報ネットワーク銀河、宇宙の構造説明だけで大興奮。物理法則が異なる4つの圏からなり、生物、機械問わず思考停止する無思考深部。その外側が低速圏。通信も航行も光速を越えられず、人類発祥の地球もこの圏内。さらに外側、際涯圏。超光速航行、通信が可能で外へ向かうほどコンピュータの処理速度も際限なく上がる。そして超越界にはまさに神のごとき思考演算速度を持った神仙が住んでいる。運よく低速圏脱出し(続①2020/11/08

inugamix

8
なんというハードSF奇想スペオペ…! 壮大なところはやたら壮大、奇想っぷりはファンタスティックなほど、異文化萌え・異生物萌え・幼獣萌え、マジメないい女×野卑ないい男、ロマンス+ハラドキももちろん山盛り。なんでもありすぎヴィンジ百貨店。読み始めこそ情報ぎゅう詰め感にたじろいだが、ページを繰る手は全く止まらないどころかむしろ加速。いいぞいいぞ。下巻に続く。なお後日上下巻を取り寄せたところ、初版につき装画が鶴田謙二でなく涙目。2010/06/29

緋莢

7
「かわいそうな人間たち。みんな死ぬだろう」、「われわれもかわいそうだ。死ねないのだから」人類の考古学者が、超太古に封印された邪悪な情報意識体を発掘してしまう。 数多の星系文明を滅ぼしていく邪悪意識。頼みの綱のワクチン搭載船は、あるピンチに陥っていて…大森望『現代SF 1500冊 回天編1996~2005』(太田出版)収録のレビューには<史上初のインターネット・スペースオペラ>と書かれている作品(続く2024/12/13

ヤギ郎

5
壮大なスペースオペラ。人類と犬型知性体の物語。下巻に続く。2022/01/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/477992
  • ご注意事項

最近チェックした商品