内容説明
地球を席巻した“群れ”戦争は、終結したかに思われた。だがそれも小休止にすぎない。戦法を変えて襲い来る、新たな“群れ”の脅威。そしてエジプト派フリーメイスンも、恐怖の首領“天文学者”のもと、独自に超能力者たちを組織していた。“群れ”とメイスン、このふたつの強大な敵を前に、エースたちが挑んだ最近の闘いとは。一方タキオンの元を、彼の故郷の星の人々が訪れるが?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
23
93年(平成5年)の税抜631円の文庫初版。GRRマーティン編の“ワイルドカード”の第2部を分冊した下巻。巻末に年表と地図、第二部各話の梗概があり判り易い。地球在住のDrタキオンと、ワイルドカードウイルスの効果を確認したい氏族との確執が続く。宿敵にトドメを刺さないタキオンの自己中的優しさが更なる混沌を招く。第一部でも一話担当したJJミラーはハードバイオレンス担当なのか…ミラーのお陰で煮詰まっていた出来事が力ずくで解決していく様は小気味良い。訳者黒丸氏の逝去に伴い、先の見えないシリーズとなった。★★★★☆☆2023/12/13
CJ
1
前作のことをけっこう忘れていたので、次作を読むときには復習しておかないと。とはいえ、それを考慮に入れても「底冷え」が白眉、とても良かった。あと、ビートルズ「I Am the Walrus」なやりとりがありましたね。モジュラーマンが後半出てこなかった気がする。2019/01/31
sugimo2
1
下巻はちょっとだれるかも。ブレナンはまあまあ。初登場で魅せたクロイド(ザ・スリーパー)がいつのまにか三枚目化しててショック。2009/05/18
すけきよ
1
1巻がワイルド・カードの歴史と世界の説明だったのに対して、2巻からは主人公たちが活躍する物語となっていく。ストーリーよりも、自分のお気に入りキャラについて語りたくなるのがこの『ワイルド・カード』。ムーンチャイルド、愛してるぜ! 無敵の勇者タートルはやはり泣ける2001/01/22