出版社内容情報
ヴォル一族の相続問題に巻き込まれ、マイルズ自身に火の粉が。マイルズは苦境を乗り切り愛する人と結婚できるのか? 後日譚「冬の市の贈り物」も収録。ファン必読の一冊。
内容説明
マイルズのクローンのマークも、バラヤーに戻ってきた。虫バター事業をはじめようとしていたのだが、肝心の虫の見映えの悪さから、評判はいまひとつ。一方マイルズの求婚計画は散々なありさま。おまけに、ヴォル一族の継承問題という、政治上の駆け引きに巻き込まれてしまった。マイルズは苦境を乗り切り愛する人と結婚できるのか?「冬の市の贈り物」も収録。ファン必読の一冊。
著者等紹介
小木曽絢子[オギソアヤコ]
東京女子大学文学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pukadon-t2
20
舞台が宇宙から地上に移り情景描写がとても美しくて好きです。 死者の短剣シリーズもそうかな。 長年マイルズが身悶えしていた事がようやく解決され、一緒に幸せな気持ちになりました。2013/03/24
ひっと
17
ああ、よかったなぁー。という、終わり方でした。うらぎられないなぁー、と、思いました。2013/06/21
Masa
16
読了。SF要素ほとんど感じられなかったけれど、もういいんです、このシリーズは。ここまでいろいろあったけれど、おめでとうマイルズ、と素直に言いたい。イワンっていうキャラクタの絶妙な位置づけと役割がここにきて回収された感じ。やっぱりすごいぞビジョルド(毎回言わずにいられない)。タウラが出てきたのもすごく嬉しかった。でもなぜベル・ソーン出てこない? ああ、ベルに会いたいなぁ。2019/04/28
夜の女王
16
☆☆☆☆ 誠実さでエカテリンの心を取り戻すマイルズ。アホのアレクシや頭の固いお為ごかしの親戚たちに囲まれれば当然の成り行き。ニッキ、グッジョブ^^b。クライマックスは議場でのプロポーズ。エカテリン、一皮むけましたね。コウデルカ家の四姉妹もそれぞれ幸せを見つけ、大団円。番外編でその辺の詳しい話を知りたいところ。付属の短編は、エンリーク争奪戦で奮戦したにもかかわらず、間の悪かったロイックのその後。ピムの後任は彼かもね。タウラが一日でも長生きしますように・・・2013/04/06
更紗姫
14
(ゴリゴリの保守派)ヴォルハーラス爺さんの「頑としたドノへの投票」に、痺れた。「結婚」「虫」騒ぎの一方、政治家としての地歩を固めつつあるマイルズの姿が眩しく、時代が移ったのだな、と実感。今後はレネやドノ(とバイも?)との協業も見られそう。「権力者のご子息」でなく、今や実力で「権力者」となったマイルズの活躍に期待。『冬の市の贈り物』は、熾火のような情熱の佳作。タウラにも、ロイックにとっても「贈り物」として過ごす貴重な大事な時間。心の持ちようが問われる刹那的ロマンスを、息を詰めて見守る。ロイック、お願いね。2014/01/18