出版社内容情報
バラヤー皇帝とコマール女性の結婚を前に、コマールで宇宙事故が。結婚に反対する何者かの仕業か? 調査のために現地を訪れたマイルズを待っていたのは……。好評シリーズ。
内容説明
バラヤー皇帝とコマール女性との結婚を前に、コマールでミラー衛星の事故が。原因究明のため同僚と現地を訪れたマイルズは、彼の姪エカテリンの家に滞在することになる。ところが地球化事業省に勤める彼女の夫の様子がおかしい。疑念を胸に抱きつつも彼女に惹かれるマイルズ。だが彼の気持ちをよそに、コマールでは陰謀が進行していた。マイルズは事態を収めることができるのか。
著者等紹介
小木曽絢子[オギソアヤコ]
東京女子大学文学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くりり
16
あぁ面白かった(o^^o) マイルズ30歳 バラヤーをマジであげちゃうくらいエカテリ ンにゾッコン! 次回がいつ翻訳されるか分からないが、せめて今年中にお願いしますm(_ _)m でもよくもまぁ自分の過去をあそこまでぺちゃくちゃと…2013/02/17
鐵太郎
15
ビジョルドさんの、科学と技術を見る健全な視点に拍手。そうです、科学も技術も、天才の閃きだけでぴたりと完成するものではないのです。新しい窓を開いたあと、それを科学としてまとめ、技術として活用するためには長い道のりがあるもの。マイルズ・ヴォルコシガンは、この中で何を見たのか。なにをしたのか、なにを行ったのか。そしてエカテリンは。二人の関係は。 ビジョルドさん、これ面白いよ。 2012/04/04
本の蟲
12
皇帝直属の聴聞卿になったマイルズ。権力と影響力を持っているわけだが、その使いどころに迷い、事件の裏に潜む陰謀に対し後手後手になってしまう。しかし犯人側も、テロリストにありがちな間抜けで狭量な「正義」を信じており、行動の結果に対して考えが足りなすぎる。やけっぱちになった犯人を前にマイルズ得意の「説得」は通じるのか。逆に上巻では控えめで内向的な女性にしか見えなかった同僚の姪エカテリンが、後半では大活躍。バラヤー人の女性強し。2020/11/04
スプリント
12
寡婦となったエカテリンが大活躍します。マイルズはやや影が薄いですが今後の重要人物であるエカテリンの登場回だから仕方ないですかね。次の作品を読む楽しみができました。2014/10/31
更紗姫
12
優雅な活発さ、しとやかなお転婆・・・?訓練された兵士でもないエカテリンの大車輪の活躍を、本人はあっさり「でも私はヴォルですから」の一言で片づけた。何てカッコいいの。実に“しなやかな女性”だと思った。でも・・・マイルズ、何だって“あれや、これや”を全部、話す事になったの?ヴォルシス伯母さんもいたのに。「これまでの誰と比べても、あなたが一番」を力説したかったのだろうか。読んでて、こっちが赤面してしまった。・・・ああ、自慢だったのね。2014/01/10