内容説明
惑星ダーコーヴァにラリー・モントレーは降り立った。異星世界に飽くなき好奇心をかきたてられる彼だったが、この星に駐留する地球人たちは誰ひとりとしてダーコーヴァ文化に目をむけようとはしない。ある日、ふとしたことからダーコーヴァ貴族と知り合ったラリーは、地球人として初めて彼らの領域へ招待され、生活をともにする機会を得たが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごま
21
高校生のころに買ったものを本棚で見つけたので再読。シリーズで持っていたはずなのに、残っていたのはこれともう1冊のみ(T_T) この話はダーコーヴァを知らなくても少年2人の冒険譚として読めますね。ケナードのプライドの高さに読んでいてイライラするのですが、それだけの名家の生まれで、名前に責任を持って生きているのだとわかると、とても好感が持てました。バンシーに遭遇したときの「命がけのくじ引き」という発想に笑いました。また、このシリーズを全部読みたいなぁ・・2013/05/07
七色一味
11
読破。ダーコーヴァ年代記2冊目。『炎の神シャーラ』で出てきたレリス(ラリー)が出てきますので、年代記的にはこちらの方が先にはなりますが、逆にこっちを先に読んでしまうと、向こうの方でネタバレもありなので、そこはどっちを先に、とは言えないところ。これまたシャーラに(存在だけ)出てくるケナードと、少年2人の冒険物語です。2015/04/26
鐵太郎
9
偏見と敵対心のむこうにある、かつて大昔に別れた兄弟がまた一つになる可能性、こういう未来を描いて、この話は終わります。 そんな理想もあったんだね。そういう世界観もあったんだね。 でも、今の世の中は、結局そんなナイーブなものじゃなかった。残念と言うべきか。(笑) 2009/04/02
白い駄洒落王
9
ダーコーヴァでの少年たちの冒険物語。舞台が異惑星なだけでSFらしさは少なめ金。2013/11/14
いおむ
5
各巻でテイストの違うエピソードが読めて楽しい。今回はダーコーヴァ人と地球人の少年が文化や思想、能力の違いを抱えながら苦難をともにし、乗り越えていく話だが、友情が深まっても生まれの違い、性格の違いで何度も反目するところがすごく良い。2016/05/22
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