内容説明
陽が沈み、月のない陰鬱な夜の帳が地上を包むと、惑星ステュクスは、奇怪な夜の生きものたちが徘徊する〈夜の世界〉へと姿をかえる。ある日、うかつにも森の中で夕暮れを迎えてしまったオリヴァーは、城へと急ぐ途中、人狼に襲撃される。かろうじて救われた彼が見た人狼の正体は?そして支配者〈サタン〉とは何者か?新鋭が描く異色の冒険SF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶうたん
5
解説で触れているように、英国趣味で彩られた長篇SFだった。なのでイギリスの作家だと思ったらアメリカか。夜の怪物たちが跋扈するのでホラーっぽい始まりだが、すぐにアンドロイドとわかるので、ホラー味は無く、純粋なSF。読み味は遊園地的というか、アマチュアっぽいというか、重厚さや意外性は無いけれど、まずまず楽しめるものではあった。巻末に殊能将之のジャンプドアに関するコラムが付いているけれど、難しくてよくわかりません。2025/03/22
叡福寺清子
0
解説で志は高くないなんて書いちゃっていいのだろうか,と若干不安. まぁ確かに後半の急展開にはちょっと苦笑だったけど,煎じ詰めると自己認識がどーのこーのってお話を論評できるんじゃないのかしら.私にはそんな技量はないけど. ちょっとした時間の合間合間に読むにはちょうどの長さでお気楽にも読めたってことで十分満足したよ. にしても,ペネロープはそのままでいて欲しかったなぁ・・・ 2017/08/23
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- 保険用語辞典 (第2版)