内容説明
いまだ変動がやまぬ地球。だが地上には生存者がいた。災厄以前の記憶を失い、わずか数年のうちに原始生活に返っていた人々が。新たな地球文明を築くため、クロニア人と地球人は協力して、彼らとのコンタクトを開始した。だが、これをよしとしない派閥があった。かつての地球の価値体系を守ろうとする一部地球人がクロニアの宇宙船を奪取し、地球惑星政府の設立を宣言したのだ―。
著者等紹介
内田昌之[ウチダマサユキ]
1961年生まれ。神奈川大学外国語学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんまいシリル
10
絶体絶命のピンチに、どうなることかとハラハラし、何か都合良すぎるところもあるが、結果オーライ。「あきらめたら、あきらめるのがクセになっていくのが嫌だ。」という主人公の心意気。ステキすぎる! 最後に自分の心にも向き合って、めでたしめでたし。 読んで良かった。満足。2019/11/18
レイス
4
地球を復活する一歩で足並みがそろわないという話。まあまあでした。SF視点は人工重力もいいけど、過去の進化の疑問だ。淘汰ではなくスイッチ。それが内蔵されているということは…、その先が読むことができないのは残念だ。閉鎖環境育ちと、豊饒な地球育ちと、原始地球生まれ、社会的に今回は平和な方へ傾いてよかったと言えるけど、これから生物的に違いが現れるのではないかと気になる。2025/01/05
Tatsuo Eguchi
1
残念なことは「揺籃の星」の続編になるこの本は、もともと3部作の構成だったらしいことだ。しかしホーガンは3部目を執筆せずに亡くなってしまう。「黎明」も終わり方がキレイなだけに、次はとんでもない展開が期待できた。。。2015/11/01
ともろう
1
「揺籃の星」の続篇として、相変わらず地球の守旧派と主人公たちの戦いが繰り広げられます。今回の主な舞台は巨大彗星の接近で絶望的なダメージを受けた地球です。…でも、やっぱり話の展開自体は前作同様に単調、新しい進化論等、作者が入れ込んでいる記述は力が入っているのですが、「あっ」とではなく「えっ」と驚くオチは実にB級ハリウッド的で600ページの大作のエンディングとしてはギャップに悩まされます。作者は三部作の完結編で何を目指していたのでしょう? それにしても、人工重力発生装置で悪役をやっつけるシーンは笑えました。2012/09/09
sanakan
1
心変わりがすごい2008/06/28