出版社内容情報
【星雲賞受賞】
架空戦争に敗れた惑星ジェヴレン。その全土を運営する超電子頭脳ジェヴェックスは、一方で人々を架空世界浸けにし、政治宗教団体の乱立を助長していた。一指導者による惑星規模のプロジェクトが密かに進行するなか、困窮した行政側は、地球の旧き友、ハント博士とダンチェッカー教授に助力を求めるが。《巨人たちの星》シリーズ第4部。
内容説明
架空戦争に敗れた惑星ジェヴレン。その全土を管理/運営する超電子頭脳ジェヴェツクスは、一方で人々を架空世界浸けにし、政治宗教団体の乱立を助長していた。一指導者による惑星規模の大プロジェクトが密かに進行するなか、進退谷まった行政側は、ついに地球の旧き友、ハント博士とダンチェッカー教授に助力を求めるが…。星雲賞受賞。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
135
『巨人たちの星』シリーズ第4作。知覚伝送装置遮断で混迷をきたしたジェヴレン人の病根を探る。ハントの旧弊嗜好や脆さ、ダンチェッカーの不器用さ、人工知能の茶目っ気といったキャラクターの精彩が増幅され、コミカルな駆け引きで緩慢な進行に起伏をつけておりベテランの余裕を感じる。イカの腸サンドとかグルメが奇怪。ソビエト崩壊でロシアという設定にはなかった単語も登場。社会主義の限界や自由競争の賛同を余程訴えたいようだ。あらゆる欲求を叶える仮想世界を使うには人間は余りに矛盾と耽溺性を抱え過ぎた。誰しも一度は妄想する未来像。2022/09/03
ジュール リブレ
61
『星を継ぐ者』からのシリーズ4作目。前作から10年を経て書かれたらしい。他の方のコメント見るとSFでなくてファンタジー⁇さて。ハント博士とダンチェッカー博士の名コンビも健在。前半は謎が謎を呼び、よく分からないままに。後半に続く。2021/05/16
ヘビメタおやじ
40
第3部からは同じ登場人物による別の物語という感じですね。前作よりは読みやすいです。これは、序文にもあるように、SF作家によるSFの枠に収めたファンタジーなのだと思います。アヤトラの正体を知りたい思いで、下巻へ進みます。2017/04/01
まじゅ
33
『どこかの世界』がファンタジーっぽ過ぎて頭の切り替えに難儀した。下巻でハント先生がこれも科学的に理屈をつけてくれるのかい? (余談だがヴィックの話し方がどうしても好きになれない。人工知能の物言いが洋モノのジョークに侵されているのも気にさわるn...)2015/10/04
ホームズ
27
『星を継ぐもの』からの3部作に比べると少し内容は落ちるのかな~。ジェヴレンの世界を見れるのは面白いしハントとダンチェッカーの物語を読めるのもうれしいんですけどもう少しかな~。上下巻に分けるようなことをせずに1巻で終わらせた方が良かったんじゃないかな~。まだ上巻しか読んでいないけどちょっと退屈かな~。2012/12/26