内容説明
従来の“右翼‐左翼”の構図が意味をなさなくなった西暦2000年。護憲党の反対勢力とは、かつての政府の保護により恩恵をこうむってきた巨大資本家たちであった。彼らは、新政党に対し立場を同じくするもうひとつの存在―ソビエトと手を結び、諜略戦を展開、大規模な陰謀を巡らせていく…。ホーガンが独自の史観を盛り込み、ありうべき近未来を描いたポリティカル・スリラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
SINKEN
7
【総評】★★★★☆ 【感想】これまではどちらかと言うと悪役=東側なイメージが強かったですが、この作品ではそういう伏線を残しつつ、全く異なる結末を用意していて、最後まで飽きさせない内容でした。主人公もその道のプロではなく、平凡な生活を送ってきた見習い弁護士だったのが、あれよあれよと事件に巻き込まれつつ、精神的・人間的に成長していく様がみてとれ、どことなく共感を覚えました。80〜90年代の複雑な世界情勢が垣間見えて面白かったです。2017/04/14
inakoshi
1
「内なる宇宙のあとがき」では「近未来政治スリラー」という言い方をしています。当たってます。2015/10/16
赤井流久
0
☆☆☆2013/02/23