内容説明
監視の目をくぐって監房を抜け出したマッケインたちは、〈テレシコワ〉内部の偵察に乗り出した。だが、武器のたぐいはいっさい発見できない。では、〈テレシコワ〉はソ連のいうとおりに平和目的のスペース・コロニーなのだろうか？しかし、マッケインたちは、それでもどこか心にひっかかるものを感じていた。このコロニーはどこかが狂っている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
25
すさまじいトリックが最後を驚かせます。この、国家のメンツをかけて膨大な科学技術と資材を投入して作り上げた欺瞞を、彼らはどうやってつかんだのか。ある程度想像は出来ましたが、このあたりのホーガンらしい壮大で見事なSFトリックはさすが。 ──さて、そこで。1980年代後半の、J・パーネルやT・クランシーなどの人気作家と同じ、無邪気で傲慢なアメリカ作家らしい「お前らは悪魔！ 俺らは天使！ 俺らが勝てば世界は天国！」思想がモロに炸裂します。それはそれで、あの時代なんだからしかたないんだろうなぁ。2019/12/27
SINKEN
6
【総評】★★★★☆ 【感想】トリックが途方もないです(汗)。が、あの大国ならそれもやらかしかねんな、、と思わずにはいられない感じが恐ろしくもあります。今となってはそれも杞憂となった訳ですが、そんな中、現実世界では北のあの国で不穏な動き。。西の世界警察も穏やかならぬ反応を見せているようですが、この小説の様に、お互いの思惑が先走って悲惨な結果を招くような事態だけは避けて欲しいと切に願います。それにしても、戦略兵器の開発が未だ各国で主要な産業の一つであるのは嘆かわしい事です。2017/03/26
ちゆきち
3
ソ連、悪いな…こんなに悪く書いたらロシアの人怒らなかったのかな…それから、スパイだらけ。誰も信用できない。私にはスパイ出来ないな…昔、金八先生が歌ってたよ、♪信じられぬと嘆くよりも人を信じて傷つく方がいいっ♪て…問題解決10年後国家間の争いがなくなったから軍事予算を宇宙開発にあてることができるようになりって言う発想はホーガンの本でよく出てくるけども、実際はそんなに楽に武器は捨てられないよね。あと、ソ連はロシアになったしね。ムンガボやアニタのその後も描いてほしかったな…2015/11/28
カラヤ３
2
ソ連側の壮大なごまかし。これほどのごまかし合戦も裏の世界では平常運転なんだろうか。2022/01/21
広中錫
0
+4 ENDGAME ENIGMA by James Patrick Hogan 1987 ＳＦ読んだ気がしない。残念。再読なのにさっぱり覚えてなかった。2015/10/24
