出版社内容情報
『宇宙の戦士』のロバート・A・ハインライン激賞
人類が初めて接触した異星種族の真の狙いは?
壮大なる宇宙叙事詩はクライマックスへ!
モート人が空の果ての一点の光を指さした。「迎えの宇宙船です。さあ、これからわたしたちの世界を案内しましょう」異星種族とのファースト・コンタクトを実現した人類。宇宙巡洋戦艦〈マッカーサー〉号を離れた着陸艇が、人類世界からの最初の使節団を乗せて、彼らの母星に降下していく。はたしてモート人の秘密とは? 彼らの真の狙いは? 壮大な宇宙叙事詩、いよいよ佳境へ!
【目次】
内容説明
モート人が空の果ての一点の光を指さした。「迎えの宇宙船です。さあ、これからわたしたちの世界を案内しましょう」異星種族とのファースト・コンタクトを実現した人類。宇宙巡洋戦艦〈マッカーサー〉号を離れた着陸艇が、人類世界からの最初の使節団を乗せ、彼らの母星に降下していく。はたしてモート人の秘密とは?彼らの真の狙いは?壮大な宇宙叙事詩、いよいよ佳境へ!
著者等紹介
池央耿[イケヒロアキ]
1940年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。英米文学翻訳家。2023年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
本の蟲
16
異星種族の描き方は「外見が違うだけでメンタルは人類」から「異質すぎてコミュニケーション不可」まで幅広いが、誤解・すれ違いこそファーストコンタクトSFの醍醐味。相手の事を丸ごと誤解したまま進む、一見スムーズな交流。性善説な科学者のモート人への過剰な肩入れ。モート人が住む環境と彼らが隠している身体特性、そこから導かれる目的。終盤での和やかな交渉の(実は人類滅亡のカウントダウンで誰もそれには気づいていない)緊張感たるや。単純な善悪ではなく、双方そうせざるを得なかった結論も含めて、さすが往年の傑作SFと大満足2025/11/05
イツキ
4
宇宙船内でエイリアンの使役していたミニチュアが繁殖し凄まじい事態に発展したり、エイリアンの母星に士官候補生が不時着したりと怒涛の展開で始まる下巻。何とか生き抜いて上官に連絡を取ろうとする士官候補生達とモート人の真実で強烈なインパクトが与えられたところに中盤からは各陣営の思惑が絡んだモート人との関係性の模索が重厚に描かれ非常に読み応えがありました。なかなか予想外の結末を迎えましたがファーストコンタクトものの中でもかなりリアリティを感じる作品でした。2025/10/16
のん818
0
ファーストコンタクトを果たしたマッカーサー号の乗組員たち。両者とも「知的生命」らしく振る舞い人類は初めて異星人の母星へと足を踏み入れる。しかし歓迎ムードの中、突如緊急事態が発生する。若き艦長は断腸の思いで艦を捨てる。果たして彼らが帝国領域に接近した本当の理由とは…?モート人たちの容姿が想像するに可愛らしくて、これは油断しちゃうよな、と。人類の子供たち(大人もか)ミニチュア欲しがりそうだけど、そうなったら…と考えるとゾッとする。ドンパチよりも会議室でのシーンが多いのも逆にリアル。2025/11/03




