内容説明
暗黒帝国グランブレタンの侵攻の前に、周辺の国は次々と征服されていった。反乱に失敗したケルンの若き公爵ホークムーンは捕らえられ、命令に従わねば脳を食いつくす黒い宝石を額に埋め込まれる。遭わされたのは、伝説の英雄ブラス伯爵のもと抵抗を続けるカマルグの地。“エターナル・チャンピオン”のひとりホークムーンの戦いの行方は?傑作ヒロイック・ファンタジー開幕。
著者等紹介
深町眞理子[フカマチマリコ]
1931年生まれ。1951年、都立忍岡高校卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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東森久利斗
3
アクションアドベンチャーRPGゲームのような、主人公と一緒に物語のなかを旅している気分。あらゆるメディアにおいて一大ジャンルとなったヒーローもの冒険ファンタジーの定石、ガジェット、登場人物、キャラクター設定、プロットの起源、半世紀以上前の古典であるにもかかわらず、翻訳が上手いのか、古典らしき佇まいで居並ぶ活字群がすんなりと目にはいってきて読み易い。レトロ感満載で味のある装丁、イラストがファンタジー感を盛り上げる。映像化されていないようだがなぜだろうか。2025/04/01
Fumitaka
3
中学の頃にエルリック・サーガでは最初に買った気がするが遠未来のヨーロッパが舞台という設定に気がつき「ハイファンタジーじゃないのか」と思って中断してしまった作品を今になって読了。今となっては「パリエ」やあるいは「ケルン」とかの地理関係も多少わかるので昔より楽しめてます。まあ触れる側に多少の地理的情報が必要なこともある。しかし「ロンドラ」を首都とする「暗黒帝国グランブレタン」が大陸ヨーロッパに攻め込んでくるという設定の小説をイギリス人が描くような度量を日本人の一般的な作家が持っているかということは気になる。2024/01/21
餅屋
2
《永遠の戦士》の1冊目は、ホークムーンで開始、2008年正月以来の三読目▲反乱に失敗したケルンの若き公爵、黒い宝石を額に埋め込まれ、抵抗を続けるカマルグの地へ▼《悲劇の千年紀》後、剣と魔法そしてドーバー海峡を渡す道幅400mの《銀の橋》がある科学の時代。大楠公のようなブラス伯がカッコ良い!イッセルダが初々しい‼ボウジェントルがイカしてる⁉メリアダス男爵は働き過ぎ…。伯のもったいないオバケで救われた公は、鎖帷子を身に着け広刃の剣や戦斧で相手の冑を殴り割る。果てはハマダン行、ブラック生活が始まる(1967年)2024/01/02
しまっち。
2
案外わかりやすく読みやすいファンタジー。全体的に暗いイメージだけれど。舞台はヨーロッパにようだが、はるか未来の世界なのだろうか、魔術的でもあり機械的でもある世界のようだ。ホークムーンが運命に振り回されながらいろいろ旅をする事になりそうだ。2017/08/22
kuma-kichi
1
未来の地球、ヨーロッパらしい。覚悟をしていたエターナル・ヒーローではなさそうなので、とりあえず安心?2019/01/24
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