感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アーチャー
4
読んでる間ず~っと手塚治虫氏の「フースケ」や「人間ども集まれ!」といった作品と印象が重なっていたのだが、本書の著者ウィリアム・テン自身も風刺性を大切にしていたことがわかり、その作品の持つ共通性に納得できました・・・。2012/08/21
けいちゃっぷ
3
作者曰く「大半は社会風刺であり、SFとして薄く覆面してある」そうです。書かれたのは50年代から60年代前半あたりでしょうか。今だって核戦争の脅威が去ったわけではないですが、当時は今よりも脅威は高かったでしょうね。だからこそ笑っていられるのもあれば、笑えないのもあります。366ページ2011/01/24
aki
2
短編の名手の傑作短編集。風刺の域を超えて「文明論」といってもよい「非P」「男性の反乱」はじめ、核戦争テーマの「ノアの世代」、歴史改変テーマの「ブルックリン計画」など、バラエティーに富んだ作品が並ぶ。「宇宙のリスボン」は『スパイ大作戦』のパロディーのよう。正面から核戦争を扱ったのは「ノアの世代」だけだが、「ブルックリン計画」は「マンハッタン計画」のもじりだし、「ペテルギュースの橋」や「『もうすこし速くあるいてくれないか』」なども核を扱っている。1950年代から60年代へ、核の恐怖が最高潮に達した時期の作品。2010/03/21
Nekono
1
F・ブラウンと並ぶ(脳内評価)短編(ショートストーリー)の名手。カチリカチリとちらついて終わる・・意味深なタイトル。これは時間SF。どう考えたらこんな話になるんだろう・・。「もう少し速く歩いてくれないか」広義の侵略物・・多分。しかし(これも、しかし)皮肉に満ちてますな。人間のさがみたいなところがさらと・・・。うまいなぁ。2011/10/24
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