内容説明
太陽系9惑星を揺るがす数々の怪事件に決然と立ち向かう一人の青年。かれこそはキャプテン・フューチャー、科学の天才にして正義の守護者である。この冒険家が、鋼鉄ロボット、合成人間、生きている脳の三人の仲間とともに八面六臂の大活躍を繰り広げる!SFの黄金時代に華々しく登場し、圧倒的支持を集めたスペース・オペラの記念碑的名作シリーズを全11集の合本版で贈る。
著者等紹介
野田昌宏[ノダマサヒロ]
1933年福岡県生れ。学習院大学政治経済学部卒。『「科学小説」神髄』で第16回日本SF大賞特別賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽんすけ
12
スペースオペラの古典シリーズ。以前から知ってはいたがなかなか古い作品であったため手に取る機会がなかったのだけれど鶴田謙二のイラストで手に取った。豪華なことに2冊分が一冊になっているのでじっくり楽しめた。キャプテンフューチャーとものすごく個性的な仲間達。80年も前に書かれたとは思えない。当時はさぞかし未来的で夢に溢れた物語として読者を熱狂させただろうなぁ。それにしてもアメリカ人はヒーローが好きだなとクスっときた。ヒロインのジョオンがドジっ子すぎて主人公が危機に陥ってばかりなのはなんとかならないのかな。2024/09/20
植田 和昭
12
NHKで未来少年コナンのあとに放映されたキャプテンフュチャー。アニメの傑作です。原作を読むとますますすごい作品だと思いました。このような作品が第二次大戦の前に描かれていたのですからアメリカに負けるのは当然でしょう。600p近い大作で読みごたえがありました。恐怖の宇宙帝王のところは、なかなか読み進められませんでしたが、後半の暗黒大接近はスムーズに読めました。スペースオペラ凄いなあ。バローズの火星シリーズやペルシーダもよかったが、キャプテンフュチャーは、その上をいく。宇宙船スカイラークやレンズマンもいい。2024/08/12
白義
9
日本においてスペースオペラ、というイメージのまさに代表として親しまれたキャプテン・フューチャーシリーズの栄えある第一作と二作。結構血気盛んで若者らしさの強いキャプテン・フューチャーに愉快な掛け合いを繰り広げるフューチャーメン三羽烏の組み合わせの妙、結晶生物といった怪物たちをはじめ場面転換する度に太陽系世界の驚異が押し寄せてくるアイディアの密度、悪役の謎とそれを解き明かすプロットの躍動と合理性、どれをとっても今の一級のエンターテイメントと比べて引けを取らない。科学描写はレトロだがむしろこのレトロさが味だろう2018/04/18
Majnun
9
「宇宙帝王」も「暗黒星」もわりとしっかりしたHow done it?とWho done it?の構造を持っていて、そこに科学技術での誤魔化しはなく、珍しいほどご都合主義と縁遠いSF作品。「折良く」というタイプの都合の良さはハードボイルドに付き物で展開のスピード感を担保するテクニックなのだ。作家としてのハミルトンの技量の高さを感じる。再読してジョオンの最初の登場シーン、ナースコスだったんだ!と驚いた。ツンデレもありで、ハミルトンこそ良い意味でのラノベの開祖であると認定をしておきたい。2015/03/10
りょうけん
8
その昔、たぶん僕がまだ小学生の頃、ハヤカワSF文庫で読んだ。その後創元社SF文庫になり、そうして今は2つのお話が1冊になって創元社SF文庫から新たに発行されている。(と云っても2004-5年頃発行だからもう13年程も前だが) ずっと探していたのだが、やっと再読の機会が巡って来た。 この2話が1冊のシリーズは、作者エドモンドハミルトンが発表した順に第1巻から並んでいる。でもその昔最初に読んだ(発行された)のは確か『太陽系七つの秘宝』とかいうお話だったと思う。そしてそのお話は第3巻に収録されているらしい。2018/03/26
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