創元SF文庫
恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近!―キャプテン・フューチャー全集〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 589p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488637118
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

太陽系9惑星を揺るがす数々の怪事件に決然と立ち向かう一人の青年。かれこそはキャプテン・フューチャー、科学の天才にして正義の守護者である。この冒険家が、鋼鉄ロボット、合成人間、生きている脳の三人の仲間とともに八面六臂の大活躍を繰り広げる!SFの黄金時代に華々しく登場し、圧倒的支持を集めたスペース・オペラの記念碑的名作シリーズを全11集の合本版で贈る。

著者等紹介

野田昌宏[ノダマサヒロ]
1933年福岡県生れ。学習院大学政治経済学部卒。『「科学小説」神髄』で第16回日本SF大賞特別賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

8
日本においてスペースオペラ、というイメージのまさに代表として親しまれたキャプテン・フューチャーシリーズの栄えある第一作と二作。結構血気盛んで若者らしさの強いキャプテン・フューチャーに愉快な掛け合いを繰り広げるフューチャーメン三羽烏の組み合わせの妙、結晶生物といった怪物たちをはじめ場面転換する度に太陽系世界の驚異が押し寄せてくるアイディアの密度、悪役の謎とそれを解き明かすプロットの躍動と合理性、どれをとっても今の一級のエンターテイメントと比べて引けを取らない。科学描写はレトロだがむしろこのレトロさが味だろう2018/04/18

Majnun

8
「宇宙帝王」も「暗黒星」もわりとしっかりしたHow done it?とWho done it?の構造を持っていて、そこに科学技術での誤魔化しはなく、珍しいほどご都合主義と縁遠いSF作品。「折良く」というタイプの都合の良さはハードボイルドに付き物で展開のスピード感を担保するテクニックなのだ。作家としてのハミルトンの技量の高さを感じる。再読してジョオンの最初の登場シーン、ナースコスだったんだ!と驚いた。ツンデレもありで、ハミルトンこそ良い意味でのラノベの開祖であると認定をしておきたい。2015/03/10

りょうけん

7
その昔、たぶん僕がまだ小学生の頃、ハヤカワSF文庫で読んだ。その後創元社SF文庫になり、そうして今は2つのお話が1冊になって創元社SF文庫から新たに発行されている。(と云っても2004-5年頃発行だからもう13年程も前だが) ずっと探していたのだが、やっと再読の機会が巡って来た。 この2話が1冊のシリーズは、作者エドモンドハミルトンが発表した順に第1巻から並んでいる。でもその昔最初に読んだ(発行された)のは確か『太陽系七つの秘宝』とかいうお話だったと思う。そしてそのお話は第3巻に収録されているらしい。2018/03/26

siopop

3
子供の頃に物凄くハマったキャプテン・フューチャーが全集になってまた出版されていたとは知りませんでした。思わず手に取り読んでしまったのですけど、内容はご存知の通りやたらとご都合主義で何とも、とほほな筈なのに、物凄く取り付かれたかのように読み耽ってしまいました。この本にはそんな不思議な魅力があります。子供の頃に読んだ時ですら時代遅れな感じがありありな内容、何しろ書かれたのは1939年で太平洋戦争の前なのだそうです。科学的な部分が時代遅れになってしまうのはSFの宿命みたいなものだから仕方無い事ですね。2014/10/17

記憶喪失した男

3
「恐怖の宇宙帝王」は、壁抜け最高傑作だと思う。ヴァン・ヴォクトの「宇宙船ビーグル号」の第三部を説明したら、ヴァン・ヴォクトをパクリ呼ばわりしたやつがいたけど、たぶん、この本のパクリだといいたかったんだろう。 スペースオペラとしては、最も典型なスペースオペラ。

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