感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
錯乱坊
4
比較的初期のころの創元SFに『地底のエリート』『地球への追放者』本書『地球人捕虜収容所』の4冊が翻訳されていましたがその中でこの作品だけ3回ぐらい読んでいるので、それだけ面白かったのだと思います。(ファテナー(タイガー)と銀河帝国人との関係は後年のローダンとアルコン人の関係に繋がっていると思われる)二重思考と言うかペテンができるのが地球人の特徴と言うのは巨人に勝つためにうそをつきまくるという神話と同じで勝つためには何でもありと言うのはある意味潔いよな。
NEED LESS
4
地球と殖民星連合の戦争が終わり、お役御免となった軍人達。主人公ファテナーもその一人だった。彼は払い下げになった宇宙船ピュルスを改造しかつての部下達と共に交易で生計を立てようとするのだが・・・。 テーマは人類が一丸とならないと他の惑星系からの侵略者に太刀打ちできないから一つになろうという割と昔から取り扱われているもの。登場人物の何人かはドラマもなく唐突に死んで、またオチもどこかで見たことがあるようなものなのはこの作品が古いからでしょうか。キャラも個性的で決して悪い作品ではないですが。2015/02/13
はる@夏の霜
1
地球人類を団結させるのにはどうすれば良いか。シェールが書きたいモチーフの一つのように感じる。その結実の一つはこれで、別作品『宇宙英雄ローダン』なのかもしれない。 最後のほうでいくつもの種明かしがされて、驚きの展開。 作中での十年後、タイガーが願った通りになっているといいな。 あと、何作か読んで思ったのは、主人公はヒロインの心情はあまり斟酌しないタチかなぁと。絶対オレに惚れてるさ!と、いささか自惚れている?(まあだいたいそうなっているんですが) 2013/06/30
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