創元SF文庫
天翔る少女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488618155
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

火星生まれの八歳(地球年齢十五歳)の秀才少女ポディは、手に負えない五歳の弟と、政治家である大伯父とともに、豪華客船で大都会・金星への旅に出た。名作を新訳で贈る。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

波璃子

20
宇宙船の船長になることを夢見て期待に胸躍らせながら宇宙旅行に出かけたポッド。しかしハプニングや悪い事続きで想像していた旅行とは全然違う。最後くらいはうまくいくだろうと思っていたらまさかの展開になってしまった。ポッドにも読者にも夢を見させておきながら最後にズドンと突き落とす。悪ガキだったクラークが変わったことが唯一の救い。面白かったけど子どもの頃に読んだら幻滅しそうだ。世の中なかなか思うようにはならない。2015/06/19

ぜんこう

18
僕の感想というより解説の坂木司さんの書いてることに同感。 天翔てないし(笑)、旅の目的地の前で話は終わるし。 坂木さんの要約が最高・・・「テキサスから出てきた田舎娘がラスベガスで舞い上がって事件に巻き込まれて残念」みたいな話。 ハインラインの悪意が入った(?)ジュヴナイル小説でした(^^;)2017/06/28

ハル

12
読み終わったとき、『なんだこりゃ』という感想しか出てこなかったけど、不思議な魅力があった一冊。SF感や世界の設定はちゃんとハインラインなのだけど、主人公は夢見る乙女だし、乙女の夢は作中でことごとく否定されるし、宇宙旅行から急に冒険譚になったかと思えばあっけなく終わるしとツッコミどころが多すぎる!笑 でも、坂木司さんの解説を読み、すごく納得。これが「ハインライン・ジュヴナイル」というジャンルなのですね… 良い作品&良い解説でした!!2016/05/22

roughfractus02

9
地球と金星が火星を取り込もうとする政治的思惑の中、思想はんらの流刑地だった火星生まれの少女が、大叔父の計らいでいたずら好きの弟と憧れの地球へ向けて宇宙旅行に出かける。本書は、少女の一人称で書かれた日記文体のジュブナイルだが、宇宙旅行にはしゃぎ、火星人への偏見に苛立ち、弟の悪戯に手を焼くこの文体は、若く世間知らずを連想させ、そこから見える世界ほど社会も世界も単純でないことを読者に仄めかす。磁気嵐に見舞われ、さらに起こるアクシデントで少女から日記を書く力が奪われる時、彼女と関わる人々を含む世界は変わり始める。2023/11/21

SINKEN

9
【総評】★★★☆☆【感想】最後まで何が言いたかったのかはよく分からなかったけど、良くも悪くもハインラインらしい清々しさのある作品だった。続編があったら読んでみたいかな。天翔ける感はほとんどなかったけど。。。これは邦題にした人にも問題があるのかも。2019/05/07

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