出版社内容情報
ロバート・A・ハインライン[ロバートハインライン]
著・文・その他
森下弓子[モリシタユミコ]
翻訳
内容説明
カスとポルは15歳。科学の天才にして商売上手、ルナ・シティでは有名な“悪たれ双子”だ。今回の宇宙旅行でも、何やら大儲けを企んでいるようだ。父親のストーン氏は不安だった。双子だけではない。祖母も母親も姉も末の弟も、いずれ劣らぬ要注意人物なのだ。ただではすみそうにない…かくして、ストーン一家を乗せた“ローリングストーン”号は、波瀾含みの宇宙へ旅立った!
著者等紹介
ハインライン,ロバート・A.[ハインライン,ロバートA.] [Heinlein,Robert Anson]
1907年ミズーリ州生まれ。39年にSF作家としてデビュー。アーサー・C・クラーク、アイザック・アシモフと並んで絶大な人気を誇り、生涯に4度ヒューゴー賞を受賞している(56年刊『ダブル・スター』、59年刊『宇宙の戦士』、61年刊『異星の客』、66年刊『月は無慈悲な夜の女王』)。1988年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
28
復刊のため、カバー画が違います。初めて読んだのは小学生のころ、児童書版だったので、たぶんいろいろ省略されていたのでしょう。でもカスターとポルックスの双子の暴走は記憶通りで、交互に勢いよく捲し立てるセリフには、お父さんといっしょに「だまれ!」って言ってしまう(笑)。あと、三つ目の毛玉のフラットキャットのかわいらしさも思い出した。目的の星へ飛び立つ前にものすごい計算が必要だったり、今になるとレトロな描写も多いけど、ストーン家の人たちの魅力はちっとも色褪せない。再会がとても嬉しい、復刊ありがとう!2017/10/31
色々甚平
14
ロードムービー系ジョブナイル。宇宙船を買い家族総出で宇宙旅行へ向かうのだがそれぞれが目的を持っていたりいなかったり、それでも宇宙や他惑星での問題に遭遇し、全員が成長と共に家族としての理解や団結力を高めていく。あまり作中で目立たないがなんとなくついてきたミードが母がいない間の子守や緩衝材役、学問の上昇などもっとも成長したように思えた。誰かがいなくなった後でも「あの人だったらこうした」と後の世代に考えの一つの指針となったらそれが受け継がれるという意味なのかもしれない。とにかく、ヘイゼルばあさんカッコイイ。2015/11/20
作楽
10
よい家族で、楽しくて、時間を忘れます。ドキドキハラハラして痛快。2018/05/04
roughfractus02
9
月から火星を経て土星へと続く家族旅行は、宇宙を舞台にした海外旅行のパロディのようだ。一方、自前の中古ロケットでの旅行で問題になるのはロケット燃料と家族の食料であり、その減少をもたらすアクシデントがこの道行に多少のスリルを加える。疫病の発生した旅客船に医師である母が乗り込んで隔離されるとルートを外れて燃料が減少し、火星で飼ったフラットキャットがねずみ算的に増えれば食料が急激に減少する。が、物価や関税は高い火星でも家族が揃っていれば安心できる。本書は、子供が安心して宇宙旅行を楽しめるジュブナイルになっている。2023/11/09
アルビレオ@海峡の街
8
S51年角川文庫版を読了。古き良き時代のジュブナイル。小学校の高学年くらいの子にオススメの一冊。2011/09/04