感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
12
突如イシャーの女帝から死刑を言い渡され、それを逃れたと思ったら今度は武器店からも命を狙われることになったヘドロック。そんなヘドロックの前に姿を現わしたのは、人間の心を自由に操ることのできる蜘蛛型の宇宙人だ。ああ、これだよね。地球人よりも高い次元に存在する宇宙人が、地球人を導くというパターン。今の小説を読みなれた身にすると、いろいろ書き込みの足りない部分が多いし、突っ込みどころはあるけれど、SF黄金期の名作に敬意を表して黙って受け入れることにする。だって、面白かったんだもん。2018/08/14
新田新一
8
SFの古典として有名な一冊。主人公の不死人ヘドロックが、イシャー帝国から追われる身となり、宇宙へ飛び出します。よく考えるとつじつまが合わないところがあるのですが、主人公の身に次々と危険が起こり、ハラハラドキドキしながら読了。武器店という組織のしくみがユニークです。圧政と闘うために武器を作り続ける所です。銃の規制をしようとすると反対が起きるアメリカの社会の現実を反映しています。こう書くと武骨な話のようですが、結末近くでは時空を超えた恋愛が語られ、ロマンス小説としても面白かったです。2023/08/23
けいちゃっぷ
8
時間旅行やら超生命体やら、他にも当時としてはすごい科学力やら目を見張るものはありますが、緊迫感が感じられないのは原文のせいなのか訳文のせいなのか。288ページ2010/12/20
SINKEN
6
【総評】★★★☆☆【感想】面白かったのか面白くなかったかで言うと、多分面白かったのだと思う。ので★3つ。とはいえ、話の振れ幅が大きくてちょっと面喰らってしまった。3つ4つ大きなヤマがあるのに、とりたてて説明もなく端から端へジャンプするので、ついていくのが精一杯。映画みたいに2時間枠にギュッと詰め込んだような印象ですかね。もう少しページ割いてでもつなぎの説明なんか欲しかったかなぁ。。。2019/11/22
記憶喪失した男
2
ヴァン・ヴォクトの特徴であるひとつの困難を克服すると、ますます事態は悪くなってしまうという展開をする序盤がめちゃくちゃ面白いです。いや、このアイデア、すごいと思うけどなあ。
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- 和書
- 不幸体質 新潮文庫