感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
92
これがドイル最後の小説のようだ。潜降函なる金属の箱で深海に潜ると大蟹に襲われてそのまま海底に遭難するも、なんと深海で生活しているアトランティス人たちに助けられるという、実に荒唐無稽な作品だ。しかし最後の作品でも子供心をくすぐる冒険小説を書いていることが率直に嬉しいではないか。読者を愉しませるためには貪欲なまでに色んなことを吸収して想像力を巡らせて嬉々としながら筆を走らせるドイルの姿が目に浮かぶようだ。翌年ドイルはその生涯を終えた。最後の最後まで空想の翼を広げた少年のような心を持っていた作家であった。合掌。2016/11/24
マリリン
19
ふと思った。空を見上げる事はあっても船にでも乗らない限り海底を感じる事はあまりない。コナン・ドイルの作品は初めて手にしたが、初版は1963年。古い作品だが個人的には新鮮で魅力的に感じた。「物質の段階...精神の段階...」最後のマラコット博士の言葉が心に沁みる。2018/04/13
ホームズ
15
マラコット教授は別にチャレンジャー教授でも良かった気がするくらいにキャラクターは似ていたな~(笑)深海の調査からまさかの海底都市の発見、邪神との戦いと短いながら色んな内容が詰まっている(笑)まだまだ世界の謎が謎のままだった時代の空想力が良いですね(笑)2012/01/26
植田 和昭
13
途中までは、面白いのに、後半部分は、心霊現象見たいな終わり方で残念。水圧を無視したり、エーテルの理論を放送とむすびつけたり、科学的とは、言えないところが多いなあ。失われた世界が傑作なだけに、物足りなくない。2017/09/20
ボブ
9
ベルヌの地底旅行、海底2万里など思い浮かべました、ロストワールド程ではないが面白い、次は勇将ジュラール等読みたい。2022/05/28