内容説明
189X年、アメリカ政府は北極の未踏査の地域を各国間で競売にかけるという突拍子もないことを思いついた。アメリカは北極実用化協会という謎の団体を代理人に立てるが、これこそは20年前、『月世界へ行く』で人類初の月旅行に挑んだ大砲クラブの仮の姿だった。みごと落札に成功した彼らだが―途方もない真の目的とは?大ヴェルヌが贈る、まさに驚天動地、奇想天外なSFの粋。
著者等紹介
榊原晃三[サカキバラコウゾウ]
1930年生まれ。早稲田大学大学院仏文学修士課程修了。法政大学、共立女子短期大学で教鞭をとるかたわら、仏文学の翻訳を続ける。1996年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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