感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
44
わずか数ページから一ページ足らずのものもあるショート・ショート。でも読書経験を積むとオチが読めてしまうものがあるのが残念かな。中には人種差別のオチがあるのが悪い意味でヨーロッパ的でした。SF編と悪夢編もそんなに変わりがないし・・・・。個人的には「不死身の独裁者」が印象的でした。ストレンジャー、そいつで「人間」を学ぶのはいかんよっ!2013/05/14
hit4papa
33
ファンタジーありサスペンスありのショートショート作品集です。苦い後味の作品が多く、おっ!となるオチのものもありますが、なんだこれ?なオチも。まぁ、50年以上も前に書かれたものだから。面白いのは、言葉で殺しができるようになった男の末路「こだまガ丘」、妻殺しの完全犯罪の思わぬ結末「黄色の悪夢」、絶対に見破れない毒薬「毒薬」、妻を魔術で熊に変えた結果「熊の可能性」、妻の不貞を疑った男の悪夢「いとしのラム」、秘密の逢瀬を愉しむ男への一撃「悪ふざけ」でしょうか。どれも予想外のオチをスッキリと決めてくれる作品です。2018/10/12
**くま**
13
スティーヴン・キングのオススメ本。短編・ショート・ショート。ミステリ作家でSF作家でもある作者は読書メーターでも人気のようで、かなり期待したのですが・・・。う~ん、とりあえず前半がSFで面白いといえば面白いのですが、もともとSFセンスがゼロの私にはちょっと厳しいものが。SF好きな方ならもっと楽しめるのかなぁ。後半は星新一系で、この手のものはいろんな作家さんが書いてるのであまり新鮮に感じられなくて残念(昔、星新一も2冊ほど読んだ)。下ネタが多いので男性のほうが楽しめそうです。かなり面白い作品もありました。2014/09/27
ぶうたん
11
自分が生まれる少し前に出た本を40何年かぶりで再読。アイディアストーリーなので今読んでもさほど古さは感じない。全く覚えてなかったが、エロティシズムの要素がある作品が散見されるのはちょっと意外だった。後書によればSFレーベルの2冊目らしい。全てが面白いとは言わないけれど、短編全集が刊行されていていまだに読み継がれているのは、SFファンとしては大変に喜ばしい。2024/06/22
ホレイシア
10
かなりいけるショートショート(これって久しぶりに聞く気がする)。SF編もいいが、悪夢編のほうが好みの話が多い。ちょい昔のこの手の作品は楽しい。満足。再びフレドリック・ブラウンを読む気にさせてくれた「光芽様」様に心からの感謝を♪。2010/07/29
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- なぞときダヤン バニラをすくえ!! ね…