出版社内容情報
エドガー・R・バローズ[エドガーバローズ]
著・文・その他
厚木淳[アツキジュン]
翻訳
内容説明
南太平洋に浮かぶ絶海の孤島キャスパック。そこは百万年前の恐竜時代さながらの世界だった。この島にたどり着いたアメリカ青年ボウエンは、襲い来る太古の怪獣や有翼人間と戦いながら脱出の機会をうかがっていた。ある日、彼は島を支配する不可解な進化の法則に気づく。どうやら脱出の成否は、その謎をとくことにかかっているらしい。ロストワールド三部作を全一巻に合本した。
著者等紹介
バローズ,エドガー・ライス[バローズ,エドガーライス] [Burroughs,Edgar Rice]
1875年シカゴで生まれた。さまざまな職業を転々としたあげく、三十五歳の時、小説に手を染め、全部で七十冊ちかい長短編を執筆し、SF、ミステリ、冒険小説、ウェスタンなど娯楽文学の領域において、広範かつ熱狂的な読者を持つアメリカ随一の人気作家となった。また第一次大戦に陸軍少佐として応召し、第二次大戦には特派員としてマリアナ作戦に参加、1950年、七十五歳で没した
厚木淳[アツギジュン]
1930年、東京日本橋生まれ。1953年、京都大学経済学部卒。2003年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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植田 和昭
22
第一部・第二部はすらすら読めたが、第三部は、難行苦行。バローズの考えには、ついていけないところがあります。第一部と第二部は、映画化されたのに第三部は映画化されてないのもわかるような。有翼人とはいったい何なのでしょう。オタマジャクシから人間が進化するのか。わからん。荒唐無稽といえばそれまでだが、壮大な構想だ。一応火星のプリンセス、地底のペルシーダも読んだので、三部作は、ターザンを除いて読んだぞ。失われた世界のほうが面白いとおもうけど、バローズの世界観もすごいなあ。2020/11/18
マーブル
13
三人の主人公を据えた三部作である本書は、あらすじだけを見ればドイルの『失われた世界』の二番煎じにしか思えない。しかし、既に火星シリーズやターザンなどが人気を博していた作者の作品だけに、それでは終わらない。また、三人の男たちに寄り添う美女たちも当然いるが、三部に分けたことでその魅力が十分に発揮できていない。第一部などはいつまでも常識世界での戦闘が続き、またヒロインとの関係ももどかしさばかり感じる。しかし大丈夫。バロウズの球種はそれ程多くはない。安心して打席に立つことができる。 2021/06/09
WHISKYCOKE
5
復刻フェアで目に留まり購入。3作品が1冊になったお得な本。ターザンの作者だからもう古典だけど、子供のころ読んだ冒険小説のように楽しめた。もっといろいろ復刻しないかな。2017/10/17
cup-a-joe
4
時間に忘れられた絶海の孤島「キャスパック」での物語。 3部作が1冊にまとめられているのだが、1部だけだと味気ない作品。 2部を読み終わって面白さが倍増して、3部を読み終わって最高の読後感を得られる。 キャスパック満喫の旅、最高でした。 2018/03/21
Wal
4
3部構成で主人公が交代していくが、それぞれに都合よく美人のヒロインが登場したり銃器に頼って危機を乗り越えていったりと、なんというかとてもハリウッド的。それぞれの主人公とヒロインが無個性な感じがしてイマイチ印象に残りづらく、主人公をシャッフルしても問題なさそうだ。独自の生態系・進化系が存在して2部・3部で少しずつその謎が解明されていく展開は面白いが、やや消化不良気味に感じた。第3部の主人公を科学者などにしてもう少し科学的な謎解きに傾いた展開の話であればもっと面白く読めたかもしれない。2017/10/29
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