創元推理文庫<br> こうしてイギリスから熊がいなくなりました (文庫版)

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創元推理文庫
こうしてイギリスから熊がいなくなりました (文庫版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488594046
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

でっかくて かわいくて かしこくて もういない。
『10の奇妙な話』の著者である
ブッカー賞最終候補作家が描く、
奇妙で切ない8つの寓話。
デイヴィッド・ロバーツのイラスト43点収録!

まだ電灯もオイル・ランプもなかったころ、森を忍び歩く悪魔として恐れられた「精霊熊」。スポットライトの下、人間の服装で綱渡りをさせられた「サーカスの熊」。ロンドンの下水道に閉じ込められ、汚れを川まで流す労役につかされた「下水熊」。――現在のイギリスに、この愛おしい熊たちはいません。彼らはなぜ、どのようにいなくなったのでしょう。ブッカー賞最終候補作家が皮肉とユーモアを交えた筆致で紡ぐ、8つの奇妙な物語。

内容説明

電灯もオイル・ランプもない時代、森を忍び歩く悪魔として恐れられた「精霊熊」。死者への供物を食べさせられ、故人の罪を押しつけられた「罪食い熊」。スポットライトの下、人間の服装で綱渡りをさせられた「サーカスの熊」―彼らはなぜ、どのようにしていなくなったのでしょう。『10の奇妙な話』の著者であるブッカー賞最終候補作家が皮肉とユーモアを交えて紡ぐ8つの物語。

著者等紹介

ジャクソン,ミック[ジャクソン,ミック] [Jackson,Mick]
1960年、イギリス生まれ。20代の頃はアメリカのロックバンドで活躍、その後短編映画の監督・脚本を手がけ、1997年に『穴掘り公爵』で作家デビュー。同書はイギリス最高の文学賞であるブッカー賞と、イギリスまたはアイルランド在住の作家に与えられるウィットブレッド賞(現在はコスタ賞)デビュー作賞それぞれの最終候補作となった

田内志文[タウチシモン]
翻訳家、物書き(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

70
表紙の絵は解説の酉島伝法氏(←!?)が最も気に入っているものだそうです。熊苛めの歴史があり、野生の熊が絶滅してしまった英国を舞台にした、熊に纏わる寓話集。畏怖され、侮られ、利用され、苛められ、過酷な労働を押し付けられ、時には市民に扮してきた熊たち。そんな彼らも勿論、黙っちゃいなかった。その中で飛びぬけているのは「鎖につながれた熊」。これは熊苛めの歴史IF譚です。主熊公の名がサムソンなのでこうなる事は必然だったのが皮肉。ラスト2篇は住まう所が近くとも共存できない二者の落とし所を哀愁とシニカルさを込めて描く。2023/07/09

nemuro

52
昨年11月「ジュンク堂書店札幌店」にて。長くて普通の文章のようなタイトル(原題「Bears of England」からの邦題)とそのタイトルに合わせたように縦長な熊が描かれた表紙イラストに惹かれての購入。収録は「精霊熊」「罪食い熊」「鎖につながれた熊」「サーカスの熊」「下水熊」「市民熊」「夜の熊」「偉大なる熊」の8篇。映像的で読む者の想像力がくすぐられる、そんな文章だと思う。デイヴィッド・ロバーツの細密な挿画(43点)が文章に同化し秀逸である。訳者あとがきの「イギリスでは十一世紀に熊が絶滅」が衝撃だった。2023/02/08

n.k

20
水辺や地下の話が多いが、情景が目に浮かぶだけではなく、音や匂いまでしてくるスゴい本だった。 キャラクター・ぬいぐるみの可愛いイメージとは対照的な、大きく強く静かな熊。崇められたり、娯楽にされたり、労働力にされたり、、人間本意な付き合い方をした結果、いなくなっちゃう。それでも、一冊を通して人間は熊にはかなわないなとしっかり感じた。2023/01/16

ふりや

19
「でっかくて かわいくて かしこくて もういない」11世紀にイギリスで絶滅してしまった熊をめぐる8つの寓話。時に人間に恐れられ、時に人間と共存した熊たちは何故、どのようにイギリスから去っていったのか。皮肉とユーモアを交えながら幻想的に描かれています。同じ著者の『10の奇妙な話』がとても面白かったのでこちらも読んだのですが、同じく挿絵を担当しているデイヴィッド・ロバーツ氏のイラストとの相乗効果がやはり素晴らしい!読み終えた時には不思議な余韻があり、ちょっと切なくなる作品です。酉島伝法さんの解説も良いです。2022/11/28

たいこ

17
イギリスに伝わる物語が元になっているのか、死者の罪を食べる熊、見世物で犬たちと決闘させられる熊、サーカスの熊、下水の掃除をする熊などの話が続き、最後に熊たちはイギリスからいなくなる(=絶滅する)。この本で熊は人間を見限って出ていったけれど、今度は移民や貧しい人々が熊に代わって迫害されつらい仕事に押し込められることになるのだ。人間はそういう動物ということなんだろう。絶滅したと言われる生き物たちが、人間の手の届かないところで伸び伸び生きていてくれたらどんなにいいだろうと、夢のようなことを願わずにいられない。2022/12/18

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